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この『王朝もの』、元とした話をそのまま読み易く現代風に書き直したのではなく、そこにきちんと著者の書きたかった主題、さまざまな愛の形だったり道徳や人生への懐疑だったり芸術への執着だったりが書き込まれていて、それでいてとてもおもしろい。中にはメロドラマっぽいものもありますが、どの作も出だしの1行を読んだだけですっかり魅せられてしまい、著者の描く絢爛な、陰惨な、妖美な王朝時代に心遊ばせることができる、とてもすぐれた作品群です。
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