妖怪、怪談、都市伝説を題材にした作品は子供の手に届く範囲でも溢れ返っているが
この作品はその中でも知名度や人気や完成も度群を抜いている。
猟奇的な描写や残酷な表現だけが優れていても、下手な使い捨ての怪談話にはない
良さがある・・・
それはぬ〜べ〜達を通して、必ず何かしらの答えを導き出しているからだ!!
恐怖しかない怪談話は主人公のいない殺戮漫画の様なもので
恐怖だけでなく、矛盾や不快感だけを撒き散らす様なグロテスク表現をしたり、
結論丸投げにしてしまったり、悲惨な落ちでも「仕方ない」の一言で
片付けているケースも少なくない。
この作品は妖怪や悪霊を退治するだけでなく、説得して成仏させたり、予防的に
妖怪の被害を防ぐ話もある。
おまけにコメディとしてのお遊びもほどほどに加えられていて、ホッとできるし・・・
妖怪も古来の河童や悪霊から、怪談話で御馴染みの花子さんといったもの、
変幻自在の攻撃を得意とするもの、自分の主張を持つ妖怪や座敷童みたいな善玉の妖怪も
いる。人間は下等だと見下しながらも何だかんだでぬ〜べ〜との腐れ縁を断ち切れない
玉藻や雪女のくせにいやに純情なゆきめなどもフレッシュな魅力を与えている。
登場する子供達も仮名扱いやイニシャルでしか表されていない下手な怪談作品と違い、
みんな個性的で愛嬌のある子達ばかりで、それぞれの
キャラクターやエピソードが作られているのでついつい親しみを覚えてしまう。
何よりも特典が豪華!制作者の対談やラフスケッチだけでなく、特製イラストまで用意されており、正しく至れり尽くせりです。