前作「サンゲリア」(79)で過去の作品にも見られた残酷描写の片鱗を爆発させ、スプラッター映画に目覚めたフルチが放つ残酷恐怖怪奇路線第一弾の代表作。
(この後、「ビヨンド」、「墓地裏の家」と続くわけであるが。)
単純安易な物語設定ながらも只管、不条理と阿鼻叫喚の世界を窮めた衝撃的な映像が炸裂する。神父が首吊り自殺を遂げる奇怪な冒頭場面から緊迫感のあるオカルト・タッチで進行していく本編は突発的な超常現象、怪奇現象、グロ・グロ・スプラッター場面等 視覚的な演出効果が遺憾無く発揮されている。
悪霊に見詰められた女性が血の涙を流しながら怪死する”内臓芋づる式嘔吐”場面、旋盤のドリルでこめかみを抉られ虐殺される男の”脳髄貫通グルグル回転”場面、蛆の嵐が突風と共に窓から降りそそぎ壁に突き刺さったガラスの破片から血が流れる戦慄の異常光景の連続である。
更に何度となく展開される悪霊ゾンビによる”脳味噌掴み出し”やら胴体に杭を突刺し風穴を開ける等、前作よりも特殊メイク効果を使った見せ場が多く、カメラワークも素晴らしく着想と工夫が見られる残酷恐怖の哲学に思えてしまう程ですらある。(笑)
俳優達の演技もなかなか真に迫っておりヒロインに起用したK・マッコールが本編の怪奇な内容にぴったりの好演であり、以後フルチ怪奇路線連続出演という見事な活躍振りと貢献度を見せてくれる。 (本作、「ビヨンド」、「墓地裏の家」のフルチ三大怪奇映画の堂々たるヒロインである。凄い。<笑>)