内容紹介
『星界の紋章』の森岡浩之が贈る、人気SFハードボイルド、初の長篇! 死者たちの街――電脳世界をゆく、私立探偵朽網の活躍。
内容(「BOOK」データベースより)
わが朽網探偵事務所の朝は、早い。最近、仕事も増えた。ここはVRNWS。死者が生前の記憶を仮想人格として保ち、電子的な夢を共有するフィールド―すなわち、死後の世界である。管理運営するウイップ社の「企業努力」により、この街は、少しずつ少しずつ、「現実」に近づいていく。ついこの間までは、コーヒーが冷めるようになったくらいだったが、最近では、傷害、窃盗、不法侵入―犯罪をおかすことも、可能となった。ちかぢか、殺人が可能になるとの噂も…。広大なVRNWSのなかでも、犯罪が可能なのは、昭和末期を模したこの街のみ。そしてこの街で探偵といえば、おれ一人。警察なんかあてにならない。今日も、依頼人がやって来た。