国政はその選挙制度上二大政党制に近づきつつある一方、大選挙区制を基本とする地方議会では、多様な価値観を認め合う時代を迎え、主婦であるとか若者であるとか、従来の土建屋的な地元有力者ではない議員が誕生するようになりました。そのような時代において、これまで遠い存在であった政治に対し、積極的に参加しようと考え、そのバイブルを求めることはそれなりに自然な流れでありましょう。しかし、この本をそういったバイブルとして求めようとするならばそれはちょっと待って戴きたい。何故ならば地方議員に「転職」という発想自体が、これまで私服を肥やし続けてきた土建屋的議員と何ら変わらないものであるから。
私たちの身近な幸せを真剣に考える地方議員という存在は、本来ならば無給であってもいいとさえ思える。大切にして欲しいのは少しでも政治を変えたい、と願ったその希望です。
著者は現在、地方議会から国政に「転職」したとのこと。