地域ブランドというと、温泉などの「観光資源」や「食」などをイメージしがちだ。
本書でも、そうした王道ともいうべき事例は紹介されているが、それらに加えて、「地域の安全・安心などの暮らしやすさ」といった無形のサービスやイメージもブランドになるとして、横須賀市や三鷹市などの事例が紹介されている。
特に、横須賀市の項で紹介される、生活環境における地域ブランドの必須アイテム「安全性」と「医療サービスの充実」については大いに納得できるものだ。
一方、16の事例のなかには、(正直なところ)地域ブランドと呼ぶには無理があるのでは?と思われるものもある。
それでも「地域ブランド戦略の対象は、地域の持つ魅力ある素材であれば何でもよく、必ずしもブランド力のある商品にこだわる必要はない。」との本書の主張には同感できる。