毎日のように報道されている「医療崩壊」に対して、一筋の希望を与えてくれる本。
病院から医師がいなくなる原因は、研修医制度の変更だけでなく、そもそも医師不足が背景にある。それに加えて、住民が医師に「完璧」を求めすぎ、軽症でも気軽に夜間救急を利用するという、「コンビニ医療」がある。病院の勤務医の方々の勤務状況は驚くほど厳しい。当直明けにそのまま日勤、というのが毎月何回もあれば、辞めたくなるのも当然ではないだろうか。
平井医師を中心とする「わかしおネットワーク」では、病院だけでなく、診療所、薬剤師会、それに地域住民を巻き込み、研修医に選ばれるような地域医療の仕組みを生み出した。
役所に頼るのでなく、心ある医師や薬剤師とともに、住民が声を上げ、行動することで、医療再生が可能かもしれないと、希望を与えてくれる本。