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地域の力―食・農・まちづくり (岩波新書)
 
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地域の力―食・農・まちづくり (岩波新書) [新書]

大江 正章
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 756 通常配送無料 詳細
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合計価格: ¥ 1,575

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

格差と疲弊が広がるなかで、市民と自治体行政がともに知恵を出し合い、魅力を発信している地域がある。好循環はいかにして創り出されたのか。地域資源の活用、有機農業、林業、商店街の活性化、学校給食・食育、都市農業、公共交通…暮らしと仕事を見直し、本当の豊かさをめざす人びとの声に、未来を切り拓くヒントを探る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大江 正章
1957年神奈川県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。ジャーナリスト・編集者。現在、出版社コモンズ代表。関心領域は農・食・環境・アジア・自治など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 202ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2008/2/20)
  • ISBN-10: 4004311152
  • ISBN-13: 978-4004311157
  • 発売日: 2008/2/20
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
本書の中にも書かれているが、「地域振興」で新規事業というと、役所の補助金がつきもの。私が知る、首都圏ですらこの有様なのだから、地方(特に農業)はもっとひどいのだろう。しかも、例えば商店街の新規事業は、ポイントカードとか宅配とかよそで聞いた話ばかり。農業だと、補助金もらって新しい作物や農法をやってみました、などなど。コストでもアイデアでもリスクを取ろうとしない計画は、失敗による被害を最小限に抑える代わりに、大して成功もしない。こうした補助金ありきの手堅い「新規事業」のせいで、皮肉にも新しいことを何もできない自営業者が全国に蔓延しているように思える。

「つまもの」上勝町の取り組みはよく知られているが、第一次産業を中心とした本書に出てくる自営業者はみんな、独創的な試みを役所に頼らずに挑戦した、という人たちばかり。「真に成功するには独創さに加え、他に依存しない、反対を意に介さない意志の固さが必要だ、という事実を凡百の自己啓発本なんかより、よほど本書の方が教えてくれる。

本書のテーマたる地域力だが、本書の登場人物が、市場原理と自らの理念をうまく両立させていることに感心した。市場原理だけでは商売が成り立たないが、大型店のように市場原理だけでは、地域のコミュニティが破壊される。経営者と社会活動家を両立させることによって、市場による地域からの収奪を、市場と地域の共存関係に変える。本書の事例はパラダイスのような成功例ばかりなので、モデル視ばかりはできないが、今後の市場と地域のあり方を考える上で参考になった。
このレビューは参考になりましたか?
31 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 先進的な取り組みをしている全国各地を訪ね歩き、力のある地域の現状や背景について報告したルポである。先週日曜日の朝日新聞書評欄でも、デカデカと紹介されていた。
 牛が食べる草にまでこだわって乳牛を育て、牛乳を生産し、「赤ちゃんには母乳を」と書かれたトラックで本物の牛乳を配送する島根県の木次乳業。地元産の有機農産物を使って学校給食を作っている愛媛県今治市。環境を守る林業経営に成功し、ドイツにある森林管理協議会から認証をもらった高知県梼原町など、知らないケースばかりだが、なかでも感動したのが、徳島県上勝町の葉っぱビジネスだ。
 農家のじいちゃん、ばあちゃんたちが、料亭などで出されるモミジや梅の小枝など「つまもの」と呼ばれる葉っぱを生産・収穫・販売してそこそこの収入を得、病気とも無縁で、いきいきと生きているという。「人を元気にするには出番と評価」「人と人のつながりがあるから、笑顔が生まれる」といった登場人物の発言がとても心に沁みた。
 著者は自らも田んぼで米を作っている編集者の大江正章さん。人が豊かになる地域とは、人と人との関係性と自然が豊かで、生業が根づいているところだ、というまとめの一文にその通りだと納得したしだいである。
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By beer
形式:新書
地方・農村における有機農業や地産地消の取り組み,商店街の再生などの事例の紹介である。
事例そのものよりは,そこで動き回る人々の実感のこもった言葉が印象的だった。
「事業や経営には誰のために何をするかという戦略が必要です。日本の商店街は,ほとんどのところがそれを見失っているのではないでしょうか。たとえばお年寄りがたくさん住んでいるのに,それ向けのお店があるかと言えば,ないわけですよ」(p32)。「(赤字路線の)万葉線のみの話題にせずに,地域の将来をどうしていくかに重点を置いて正論を積み上げていった」(p165)ことが,赤字路線の存続につながったという話などである。また有機牛乳製造会社会長の清濁併せ呑むような懐の深い言葉も狭量な有機農業運動とはやや異なる趣がある。

ただし事例を読み進めていくとだんだん飽きてくる感がある。どの話もマスコミなどでよく取り上げがちな事例であり,その内容も志をもった人が困難に打ち勝って,取り組みをなんとか成功させるというストーリーであるからだ。そういう事例を集めた本なのであろうが,やや一本調子なところはある。
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