この本は、市民活動の基本的な意味を教えてくれた。リー氏やその周辺の人々の地道なフィールドワークの中から導き出された理論は、私が今まで読んできたNPOマネージメント系の書籍より、そこに存在している住民とともに作り上げる活動への実際的視点にあふれている。
理念や理想の押し付けではなく、その地にある価値観、風習、歴史、そしてその人の持つ力に根ざして、ともに考える視点は、生活に近い市民活動の運営に携わるときの大きな力になった。
さらに、行政政策や政治的課題へのかかわり方にまで理論は広がっている。
私にとって、悩んだり、立ち止まったりしたときに繰り返し開く一冊になっている。
さまざまな分野での地域開発、生涯学習などの現場にかかわる人たちにお勧め。