「ソマリア沖の海賊問題はアジアとヨーロッパの貿易を分断しかねない!」
そう【実感を持って】理解している人は少ないのではないだろうか?
地図を見れば簡単に分かる事だ。
アジアからヨーロッパに航海するには、インド洋からソマリア沖を経て、
紅海、スエズ運河、地中海と進んでいく以外にないのである。
ソマリア沖を通らずにヨーロッパに行くには、
アフリカ大陸をぐるっと一周するしかないのだが、
航海の道のりがかなり長くなる。
しかも、かなりの距離を南北に移動するので、
乗組員にとっての気候の変動も激しい。
平たく言えば、ソマリア沖を通らないでアジアからヨーロッパに
航海するのは現実的ではないのだ。
ソマリア沖の海賊については、この本の中でここまで言及はされていない。
しかし、この本を理解すればこんな事も考えられるようになるのだ。
これが【地図で考える力】である。
この本は【地図】や【データ】を駆使して、世界がどうなっていくかを
【予測する力】を我々に与えてくれる。
もちろん、当然この著者なりの考え方が提示されているのであるが、
それらは常に考え方の道筋とともに提示される。
そう言う意味で、結論は重要ではないのだ。
この本を読んでどう考えるかは、あなた自身に託されている。