NHKで『坂の上の雲』が放映されるためでしょうか。ここ数週間だけでもおびただしい関連書籍が出版されています。そうしたなか、本書は、ほとんどが地図というユニークな構成です。
発行しているのが地図専門店「武揚堂」の出版部門だけあって、掲載されている地図ひとつひとつにうならされます。当時の地図を敷いたりする工夫や、山岳表現の美しさなど、さすがです。
帝国陸海軍の精緻な配備表にいたっては、驚嘆の一語につきます。
ひとつだけ残念なのは、本書では現地音の方を先に記載したため、かえってわかりづらくなってしまった点です。たとえば、「チョソン(朝鮮)半島」「リャオトン(遼東)半島」といったように。