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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
全盛期から没落まで,
By 第20軍団兵 (福岡県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 地中海の覇者ガレー船 (「知の再発見」双書) (単行本)
前半で中世からレパントの海戦までのヴェネツィア共和国、後半でフランス王国のガレー船をあつかう。それに併せてガレー船の特性と建造方、運用、そして海運におけるその位置である。そしてガレー船の大きな役割である海戦についてはそのレパントの海戦において詳しく述べられる。後半はガレー船が海軍力の主力から滑り落ち、帆船が主体となった時代。-すなわち太陽>王ルイ14世の世紀-苦役と監獄になり下がったガレー船上の漕ぎ手の苦闘である。我々が>一般に想像するガレー船の陰惨さがここであますところなく語られる。 入門書であるので、図版、絵画等を多数配置することで、中世から近世のガレー船が容易に理解できるように工夫されている。 ただし、限界もあり、古代の三段櫂船や五段櫂船や同時代のスペイン当の他の海軍国のガレー船団に関しては割愛されている。 太陽王のガレー船団に関しては本書でも引用されている「ガレー船徒刑囚の回想」を読むことでさらに知識を深められることをお薦めする。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
レパント海戦が中心,
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レビュー対象商品: 地中海の覇者ガレー船 (「知の再発見」双書) (単行本)
前半部分はヴェネツィア共和国時代のガレー船の話である。つまり、地中海世界の最強の戦艦としてのガレー船を オスマン帝国との最大の戦いであるレパントの海戦を 中心に解説されている。 そして、後半部分はブルボン朝期のフランスにおける ガレー船の話である。 その時代にはもはや軍船としてのガレー船は時代遅れになっており、 犯罪者への罰としてガレー船に乗せられてしまうという
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ガレー船の栄光と没落,
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レビュー対象商品: 地中海の覇者ガレー船 (「知の再発見」双書) (単行本)
塩野七生さんの”レパントの海戦”を読むための副読本として購入しました。前半は、レパントの海戦に至るまでのヴェネツィア共和国のガレー船についてに書かれています。 地中海交易を支配したヴェネツィア共和国の屋台骨であった海軍の中核をなすガレー船団、それは、レパントのの海戦において黄金時代の頂点を迎え、その後衰退してゆく。 そのドラマが、レパントの海戦をクライマックスとして語られています。 ヴェネツィア共和国のガレー船団の強みは、自国の自由民が漕ぎ手の中核をなしてい為と思っていましたが、レパントの海戦の時代16世紀の後半には、手工業の発展により漕ぎ手になる国民が激減し、貧者、浮浪者、移民が仕方なく行う仕事もしくは犯罪者が釈放の条件としてやる仕事のなっていた事を知り驚きました。 後半は、17世紀フランスのガレー船について語られていますが、こちらはもう完全に犯罪者の刑罰であり、ガレー船徒刑囚の話がメインです。こちらの話は、悲惨で残酷なこの刑罰の生々しい実態が、この刑罰を実際に体験したジャン・マルテーユの体験談の引用で描写され、読んでいて気が滅入ってくるほどでした。 非常にカラフルで当時の雰囲気を伝えてくれるイラストが多数使われており、巻末の資料編では、ガレー船に関する様々な資料が読みやすい形でまとめられていて読んでいて非常に興味深かったです。 歴史に興味のある方にとっては良書ではないかと思います。
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