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27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
この作品の魅力,
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レビュー対象商品: 地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダード・エディション [DVD] (DVD)
もともとは、東京メトロに乗って池袋で『地下鉄(メトロ)に乗って』を観ました(→イマイチ) 劇場では、とにかく唐突感があり過ぎて難しい作品だと思いました。意味がよく分かりませんでした。 浅田次郎の原作ではどうなっているのかと思い、読んでみて、 初めてこの作品の魅力を知ることが出来ました。 鍵となるシーンやセリフは、映画でもほぼ忠実に再現されています。 しかし原作の持つシーンやセリフの背景(=これがこの作品の本質的部分だと考えています)を、映画では結局表現しきれなかったのだと思います。 原作を合わせて読むことを、強くおススメしたいです。 不思議と、後に印象に残る作品でもあります。 東京メトロの駅から地上に出たら昭和30年代の景色になっていないか、想像してしまいます。 自分の父母の若い頃はどんなで、どうして私が生まれたのか、知りたくなります。これが浅田次郎ワールドなのかも知れません。 岡本綾も、流れる音楽も素敵です。
44 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
存在の限りない哀しさについて・・・,
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レビュー対象商品: 地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダード・エディション [DVD] (DVD)
浅田次郎さんの原作を読んでから観た映画ですが、原作に負けない、なかなか味のある作品に仕上がっていたと思います。強権的なエゴイストである父を憎んで家を飛び出した男は、自分の中に父の性質と相通ずるものがあることを薄々感じつつも、それを否定しながら日々を送っていました。 そんな彼がひょんなことから過去にタイムトリップして、父が送ってきた激動の半生を目撃し、母や死んだ兄の真実についても知ることになります。 これは男が遠い存在であり続けた父のことを理解して受け入れ、やがて自分の中の父とも和解していくために必要な魂の旅だったのでしょう。 しかし、男と一緒にタイムトリップをする破目になったその彼女にとっては、自らの出生の秘密を、そして父の存在を確認する旅になってしまいます。 男と自分が同じ父を持つ異母兄妹であることを悟った彼女は、自分が両親の愛を受けてこの世に生を受けたことを知って泣きますが、次の瞬間に彼女が選んだのは自分という存在を最初から消し去ってしまうことでした。 この展開はあまりにも唐突で悲し過ぎ、僕は画面を見ていて眩暈がしそうになりましたが、これは存在ということの限りない哀しさ、辛さを知っていた彼女にとって避けがたい選択だったのでしょう。 地下に網の目のように張り巡らされた異空間を走る地下鉄。そこには時空を超えていく隙間があるのかも知れません。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
タイムスリップものの「掟」破り,
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レビュー対象商品: 地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダード・エディション [DVD] (DVD)
タイムスリップものには「掟」がある。過去に行った者は、決して未来(現在のこと)を根本的に変えることをしてはならない。浅田次郎の原作そのものがこの「掟」を堂々と破っているのだが、サスペンス的要素が強いので、読者をぐいぐい引きつける。 だから、ラストでヒロインのとった「決断」に仰天するが、この小説が「浅田次郎の父親へのオマージュ」だと気付いて納得する。 この映画は、相当「はしょって」はいるが原作に忠実に作られている。 ただ、読み返すことのできる小説と異なり、2時間で「複雑なストーリー」を理解してもらうだけでもたいへんなのに、例の「掟破り」を見せつけられたのでは、観客は大いに興ざめしてしまう。 原作を評価できる人にはおすすめである。原作を読んでなくても、浅田次郎ファンなら、少なくとも怒りは感じないであろう。それ以外の人には、残念ながら「後味の悪い映画」になる。 ほぼ、同じ時期に映画化された「椿山課長の七日間」は、原作の「少しブラックな部分」を巧みに変えて、誰にでもわかる「感動作品」に仕立てている。 こっちも、浅田次郎に直談判して、「掟破り」のところだけでも少し変えたらよかったのに。
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