☆フランス映画界の鬼才、ルイ・マル監督による、ファンタスティックな味わいと奇妙なスタイル、鋭い視点、スラップスティックなにぎやかで楽しい雰囲気がこの作品全体に所狭しと染み渡った新感覚のコメディ・エンターテイメントです。とある田舎からお母さんにつられてパリにやって来た主人公の少女ザジ(カトリーヌ・ドモンジョ)がフィリップ・ノワレ演じる叔父さんに預けられるが、乗車するのを楽しみにしていた地下鉄は残念ながらストライキで閉鎖中!。と知ってザジはガックリ&落胆(泣)。でしたが、地下鉄の代わりに叔父さんの計らいでパリ観光に出掛けますが…。という、始まりから、風変わりな人達を絡め合わせながら物語が一気に加速。ザジが一気にパリの街中を舞台に駆け巡り、ファンタジー要素満載の展開でマシンガントークとミュージカル形式、お洒落に満ちたギャグ、ハイレベルなスピード感、活劇、ほろ苦い感動?といった、ありとあらゆる豊富な内容を詰め込み、しんみり調に、又は、ダレる事無くお話が進み、今風の言葉を借りれば、【ハイテンション】=たたみかけるような見せ場が連続します。とにかく休み無く、目まぐるしいのでザジの後を?追いかけるのが精一杯なのは確かだが、ルイ・マル監督は斬新で素晴らしいトリック技法を駆使したシャープな演出を駆使しながら、カッティングや遊び感覚、スローモーション等のありとあらゆる映像表現を盛り込み、思う存分に色々な手法を試してこの映画の撮影を楽しんだ事が観ていて伺えるのでニヤリとさせられました。ストーリー重視よりも体感するジェットコースター的感覚こそがこの作品の最大の趣向でもあると思います。オマケにパリの象徴でありますエッフェル塔の壮観を含めたパリの歴史を彩る街中と観光名所の素晴らしい風景場面も多く登場するうえに、観光旅行気分も楽しめるお得感も付いてくるので大変、ご機嫌になれます。主人公のザジを珍演?した、カトリーヌ・ドモンジョちゃんの何とも言えない愛らしい姿と嫌味の無いおてんばぶり、天然&自然体のハチャメチャな大活躍に殊勲賞を差し上げたい気持ちになりました!。おおらかで 優しい叔父さん役の大名優フィリップ・ノワレの貫禄充分の存在感も見所です。1960年代の批評運動を基に生まれたフランス映画のヌーヴェル・ヴァーグ作品の中でも感嘆な面白さ抜群のスーパー・コメディ大快作です!☆。