惑星ピゲルから古代地球の地下都市ゴドラーへ舞台を移して苦闘を続ける人類の戦いを描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第137巻。本巻の執筆者は俄然執筆量が増えて来たフォルツの独壇場です。惑星ピゲルの地下基地でドン・レッドホース少佐ら6人のテラナーが、執拗に襲って来るレーザー蛇の大群と死闘を演じ、次第に追い詰められていた。
『地下都市ゴドラー』ウィリアム・フォルツ著:地下基地の奥深く追い込まれた6人は転送機を発見し、行き先は不明ながら思い切って内部に飛び込む。6人が実体化した場所にはテフローダー10人が待ち構えていたが、幸い一緒について来たレーザー蛇との戦闘で全滅する。地下世界を必死で逃亡する6人はやがて地上へ通じる扉を発見し、この惑星が古代の地球で氷河期を迎えている事を認識する。『火と氷のはざまにて』ウィリアム・フォルツ著:地下都市の探索を続けた一行はレムール人を発見し、ここがハルト人との侵略戦争を逃れたレムール人の残党が築いた地下都市ゴドラーだという事を知る。彼らの動きを知る島の王たちは、配下の時間エージェントに命じて異ロボットを使いテラナーの殲滅を図る。ローダン一行は、失踪したテラナー6人の行き先が地球の氷河地帯にある基地だと割り出し、クレスト3で一路地球へと救出に向かう。
厳しい局面でも絶望せずユーモアを失わないテラナーのスルファト隊員が、犠牲者一名を出した過酷で壮絶な戦闘の記録を情感を込めて語ります。故松谷健二氏のあとがきは、山がらみの地震のお話です。今年(1987年)の夏に朝日連峰鳥原山の山小屋で深夜寝ていた所、突如の衝撃で目覚め、続いて強い山鳴りを数度経験されました。その5日後の新聞を読んで、どうやら深さ約5キロ程の震源地の真上で寝ていたのだと気づき、まことに珍しい体験だったなと回想されています。