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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人間ドラマは好きですか?,
By 青藍-seilan (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 地下街の雨 (集英社文庫) (文庫)
どんな物語でも、そこに人間の感情があるから、人生の糧になるのだと思います。 話の筋より人の感情のほうを、より細かく書いてあるから、 この著者の物語は好きでない、と思う人がいるようですが、 私はそれだからこそ彼女の物語にひかれます。 【地下街の雨】は、裏切られた時の気分と似ている。 それでも、傘を持って待っていてくれる人もきっといるから。 赤い糸でなく、黒い糸でつながった人もいる。 それは、【決して見えない】。それも、運命の出会い。 一家心中の原因も、見る人によって千差万別。 【不文律】は、外からは分からないから。 いたずら電話をする者は、いつか退治されてしまう。 【混線】は、退治された人の悲鳴である場合もあるのだ。 口うるさく気難しい伯母が亡くなった。そこへ30年以上前の手紙が。 それは、彼女の【勝ち逃げ】宣言なのか。 哀れにも、魔の時に襲われてしまった人に関わると、 すべての名前が【ムクロバラ】になり・・・。 ひとりぼっちの祖母は、ひとりぼっちのキリハラさんにだけ 告げて行こうとした。【さよなら、キリハラさん】と。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
いろいろな作風を味わえる楽しみ,
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レビュー対象商品: 地下街の雨 (集英社文庫) (文庫)
著者の作品の特に長編の特徴は、殺人事件の類を持ってきても常に弱者に対する優しい目が感じられるのであるが、本作には、比較的感情移入せずにステレオタイプに描ききって断罪するホラーものなど、短編にすることによってそのあたりをばっさり切った作品も出てくるので興味深い。その意味では少し毛色の違う作品集と言えようか。そうは言っても、前述の作品と同様にホラー的に描きながら人情味をにじませる(だからよけい怖い)作品あり、星新一ふうにスタートしながらオチは宮部味とか、もしかすると著者はいろいろなタイプの作品に挑戦していたのかもしれない。 長編しか読んだことがない人は必読。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
宮部作品ということで期待が高すぎるのか・・,
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レビュー対象商品: 地下街の雨 (集英社文庫) (文庫)
表題と表紙のイメージからしっとりした作品という印象があったのですが、まったく違ったものでした。地に足がついたオーソドックスな作品は変わり者の叔母の葬式を描いた「勝ち逃げ」くらいでした。表題作の「地下街の雨」からしてややネタが飛んでいましたし(ただし途中までの引っ張りはとてもよかったです)、「決してみえない」「混線」は一種ブラックなモダンホラー、一家心中を題材とした「不文律」は手法として後の「理由」を思わせました(ただし題材が凄惨なのであまりすきではない)。掉尾の「さよなら、キリハラさん」はけっこう笑ってしまいました。
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