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地下室の手記(光文社古典新訳文庫)
 
 

地下室の手記(光文社古典新訳文庫) [文庫]

ドストエフスキー , 安岡 治子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

世間から軽蔑され虫けらのように扱われた男は、自分を笑った世界を笑い返すため、自意識という「地下室」に潜る。世の中を怒り、憎み、攻撃し、そして後悔の念からもがき苦しむ、中年の元小官吏のモノローグ。終わりのない絶望と戦う人間の姿が、ここにある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ドストエフスキー,フョードル・ミハイロヴィチ
1821‐1881。ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうち、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』そして『地下室の手記』。ニヒリズム、無神論との葛藤を経て、キリストを理想とした全一的世界観の獲得に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた

安岡 治子
1956年生まれ。東京大学大学院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 285ページ
  • 出版社: 光文社 (2007/5/10)
  • ISBN-10: 4334751296
  • ISBN-13: 978-4334751296
  • 発売日: 2007/5/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この古典新訳シリーズを読むのは2冊目ですが、非常に分かりやすいです。 さて、この本ですが一言で表すならば『ひねくれ男の徒然草』と言ったところでしょう。 人一倍哲学的に考えてしまう方や信念の通りに行動したいものの、現実とのギャップにドギマギしてしまう方は主人公に親近感が沸くハズです。 僕も内向的で人間関係が上手く構築出来ない人間ですが、まるで自分の事が書いてあるようでした。 忘れられない一冊になりそうです。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:文庫
光文社の古典新約シリーズ、ドストエフスキーの『地下室の手記』。

独白の第一部、特に最初の方は本当に読みにくくてページが進まない。要はこいつ
何が言いたいんだというのが、皆目わからないのだ。最初にわかるのは、このおっさ
ん(40というのだからおっさんでよかろう)が、やたら卑屈だということ。だがそれ以外、
こいつが何を言いたいのかもわからない。読み手をはぐらかそうとしているかのような
論理は、殺意すら覚える。だが、あるところで二項対立が生まれて、男が一方を支持
し、もう一方をひときわ憎んでいるということがわかると、訳の明快さあいまって読書の
ペースも上がってきたと記憶する。

そんな第一部が終わり続く第二章では、突如として具体的な小説が展開される。第一
部でウダウダ語っている男と同一人物だと思われる男の話だが、案の定「ヘタレ」であ
る。頭の中ではくちゃくちゃ自分に都合のいい理屈をこねくり回し、自分にはこれこれの
権利があり相手に決然とそれを訴えるつもりなのだけれど、直前になるといつもビビッて
それを断念する。しかも、その断念すら理由をこしらえウダウダウダウダ合理化するから
始末に負えない。こういうやついるんだよな、と、ついつい身の回りの事象に回収しがち
だが、待ってくれ。これはおよそ150年前に書かれた作品であり、150年後の読者に「こ
ういうやついるんだよな」と思わせてしまうところに、この作品の普遍性の一片が隠され
ていうことは、疑い得ないだろう。弱者の自分の支配欲求を、さらなる弱者で晴らすとい
う身もふたもない構造も、現代まで連綿と通ずるものがある。

解題にて失われた10章についての考察がなされるが、いかんせんロシア文学にもロシア
正教に明るくない僕には、やや荷が重すぎた。かつての“名訳”のファンは、ここまで読み
やすくなり若干「ラノベ化」した『地下室の手記』にはご立腹かもしれないが、より幅広い読
者に開かれたこの訳を、僕は評価したい。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ぶひ
形式:文庫
私のレビューは参考にならないのかもしれない

この本を読んで あまりにソックリなかつての知人(男性)を思い出させた。
その人との対比の感想になってしまった。

私は シモーノフたちのように”知人”であったが
同じようなパターンでふりまわされ? 彼と縁を切ってしまった。
彼は女性にはリーザみたいなことをしたようだ(妄想告白かも)

とにもかくにも彼の言動や思想妄想は
この主人公をわざと真似たんじゃないかと思うくらいで驚いた
あまりにそっくりである。

違う点は手記ではなくメールやブログなんだけど・・・

妄想したり客観視したり大変忙しい。
いつも「自分自分ばかり」で痛々しい
だけど ああ、彼はこうだったのかも・・・とついつい最後まで読んでしまった。

このあまりの痛々しさ 生々しさをリアルに伝えることができるドストエフスキー
一体どんな人間だったんだろうか
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
「人が悪事を為すのは本当の利益を知らないためである、などと誰が言った?」
作中で男自身が言っているように、彼はアンチヒーローの特性で固められたような男で、しかも、その話し口調は辛辣で激しく、読んでいて気分のよいものでは決してない。続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: wierbeau
地下室…
地下室の住人である「俺」があまりにもどうしようもないのだけど、何故か憎みきれない。世界最弱。しかも同情も出来ない。... 続きを読む
投稿日: 2009/2/16 投稿者: eco
これでは駄目です
決して「新しい解釈で」では無く、ただ単に「読み易さ」のみに主眼
を置き邦訳されたのでしょうが、最初の数ページでこの訳者の次元並... 続きを読む
投稿日: 2008/12/5 投稿者: nostalghia
面白すぎる!!
「おれは病んだ人間だ・・・」
出だしから、もうマイナスパワー全開です。

前半独白
中盤コメディ... 続きを読む
投稿日: 2008/2/18 投稿者: アチオ
新訳だからいいわけではない
亀山訳の「カラマーゾフの兄弟」が光文社の古典新訳文庫で出版されていて、新訳の良さを味わいながら楽しく読んだ。簡単なレビューを全5巻の中の1巻のところに投稿しておい... 続きを読む
投稿日: 2007/12/12 投稿者: PK_PK
神の存在と人間の個性は矛盾する。
この本でドストエフスキーが提示した命題は
「神の存在と人間の個性は矛盾する」という恐るべきものだった。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/19 投稿者: 至高の豚
意識はビョーキ!
ドストエフスキーを読みこなすにあたり
イキナリ「罪と罰」も良いが、
僕のおすすめは、これだ。... 続きを読む
投稿日: 2007/7/25 投稿者: 椎之丞
やはりドストエフスキー
新潮版ももっているけど、ダンボールの中。

それで、こちらを本屋で見かけて即効買い。... 続きを読む
投稿日: 2007/6/10 投稿者: ぷんぷん
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