「ふしぎの国のアリス」との微細な違いを味わったり、
ルイスの手になる挿絵を見たり、
ルイスを身近に感じられるような書簡を読んだり。
コアなファンなら楽しいと思います。
とくに、恵まれない子どもたちに、ルイスが自作の本を送り、
ミサで自分のことを祈ってほしいと願うくだりは、せつないです。
きっと孤独で繊細な方だったんだと思います。
終わりのページにはさまっているアリス・リデルの写真と
ペン絵の関しての新しい発見のくだりや、
テニエルが実は、本の挿絵の前にアリスを描いていた!
という記事なんかも、筆者自身の興奮も伝わってきて、
トリビアな感じで楽しいです。
が、ふつうの愛読者はそこまでの興味はないかな?
いずれにしても、「ふしぎの国のアリス」のような卓抜なファンタジーをものするのはたいがいイギリス人であって、
アメリカっていうのは、それを換骨奪胎、シンプルでわかりやすいとこだけ、
ただ甘くておいしい映画にするしか能がないのねえ、
などというのは余計な話でした・・・
でも、プーさんも、ピーターパンもあれもそれも、
D映画は、ほんとに罪つくりだと思いますね。
子どもは映画が先にあると思ってしまいますから・・・。