「映画秘宝」12月号の戦争映画特集で、今作の事が少し取り上げられていて嬉しくなった。
その邦題だけでイメージすると、さも勇壮なアクション大作と想像されてしまうが、“What did you do in the war,Daddy?”〜ねぇ、あなたたち、戦争で何をしてたのよ?とでも訳せる原題を持つ今作は、明快なメッセージを持ったハッピーな反戦コメディの快作だ。
第二次大戦末期、イタリアに駐屯するアメリカ軍に、ある小さな村にイタリア軍が潜伏しているとの情報が入る。早速、型物のキャッシュ大尉を隊長とする中隊が制圧に向かうが、そこで敵軍とすっかり親密状態になってしまい、、、。
映画はその後、激しい抵抗に遭っているとの贋報告から支援に駆けつけるアメリカ軍情報部を巻き込み、更に、女性を巡る隊長同士の色恋事の諍いから両軍膠着状態となる。
向かっている双方の援軍に辻褄を合せる為に彼らが取った苦肉の策とは、、、。
戦争映画史上かってないようなバカバカしい珍アイデア、それが何なのか、そしてその後の展開は、是非ご自身でお確かめ頂きたい。
とにかく、今作の持つメッセージは、クレジットタイトルが終わってすぐ、巻頭から10分ほどの処で明示される。
即ち、イタリア軍の潜伏先を包囲したアメリカ軍の隊長の、降伏するか、との問いに、イタリア軍隊長が即座に同意し、さぁ、みんなで呑んで歌って騒いで楽しもう、と応え、本当に全員が投降してしまうシーンだ(笑)。
おふざけが過ぎると真面目派や武闘派の人たちは怒るだろうが、美女とお酒とパーティを前にして、戦争なんぞやってられるか!との気概が、ユーモアの中にも感じられて、正に、我が意を得たりと連帯したくなるシーンだ。
脚本は、ウイリアム・ピーター・ブラッティ。ブレイク・エドワーズとのコンビでは、「暗闇でドッキリ」もあり、60年代は、コメディで才気を感じさせた人だが、その後作家に転身。彼を一躍時の人物にしたのは、もちろん、あの「エクソシスト」であり、彼は、自身の映画化作でも脚色を手掛けた。
日本語版吹き替えの広川太一郎も、いつも通りのノリノリ当てぶりで聴き応えありですぞ。