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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
これが、20歳で書いた作品とは信じられない,
By 篠原健夫 (東京都千代田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 地上―地に潜むもの (単行本)
島田清次郎については、以前、神田の古本市で立ち読みして以来気になっていたのであるが、とうとう購入して読んでみた。20歳で書き上げた本だというから、自分が20歳であったときのことを思い返して(私は37歳です)読んでみたが、なんと早熟な人であろうか。廓で育ったという境遇からも、虐げられた立場の女性への観察眼や、男性の権威欲への考え方などが子供の頃からいやでも早く生成されていったのであろう。こうした特殊な境遇ならではの作品であると思う。この本を出して、ベストセラーとなった後のことは彼に関してはいい噂は全くないが、それは、この本を生むためだけに生まれてきたような魂のこもった作品であるがゆえんでしょうか。最後のページでの主人公の言葉には、今の時代も心を熱くさせるものがあると思う。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
殆ど知られていないベストセラー,
By
レビュー対象商品: 地上―地に潜むもの (単行本)
杉森久英の伝記小説でその人となりに興味が湧き、いつかは読みたいと思っていた大正時代の大ベストセラー。ついに読むことができました。この作品を語るには「二十歳で書いた!」という枕詞が必ずつきますが、確かに二十歳で書いたと思うとそれはすごい文章だと思います。 ところどころつっこみを入れたくなる表現もありますが、全編通して結構まじめに読ませます。いくら駄作と言われても第二部、三部とちょっと読んでみたくなりました。 彼に限らず百年前の日本人は今より知的水準が高かったんだろうなぁ。としみじみしました。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
極貧による悲惨の表現が凄まじい,
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レビュー対象商品: 地上―地に潜むもの (単行本)
貧しさから、体を売らなければ生きていけない女性。戦前の遊郭のおぞましさがよく表現されている。主人公も貧しさから雌伏の生活を強いられ、終末でようやく雄飛の決意を露にする。これだけの力作を、なぜ十代の青年が書けたのだろうか。作者は、事実上この作品のみで作家生命を終えることになるが、むしろ当然だ。持てる才能のすべてをこのただひとつの作品につぎ込んだと言っていい、空前絶後の小説。
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