何作か読んでいるのですが、高村薫が女性だとは思いませんでした。
短編も書くんですね。
短編と言えば横山秀夫だと思っていたのですが、この4つの短編集を読んで高村薫が所謂オールラウンドプレーヤーだということが分かりました。
元刑事が主人公なのですが、それぞれ刑事だった頃の癖が抜け切れない或いは、その職業上得た能力を使わざるを得ない状況で、何を思い行動しているのか丁寧に書かれています。
私の一番のお勧めは「父の来た道」です。
権力と言う世界は全く分かりませんが、家族を顧みずに仕事に没頭していた私の「父」、そんな生き方を尊敬しながらも反発し、自分は家庭第一で生きていくのだと誓ったにも関わらず、結局、仕事第一で生きてきている自分の人生に思い至ってしまいました。
どの作品も優れた短編です。
短編なんか...と思っている方、是非お読み下さい。