私の知っている著名な米国人研究者が、亡くなりました。
新聞記事に、自宅で老衰のためと書かれていました。
病院で生まれ、病院で死ぬということがまったく当たり前の世の中で、
その記事は、ある意味私にとって衝撃でした。
著者は、200人を超す在宅死を看た。と帯にあります。
本書では、そのなかから11名の方とその家族の在宅での戦いを描いています。
たぶん、この11例は、わりと在宅医療が成功した例なんだろうと思います。
失敗した例もやはりあるのでしょう。
著者は、あまりうまくいかなかった例として、ご自分の家族をあげています。
在宅医療の難しさに苦悩する著者の良心を見ることができます。
患者にとって、家族にとって、在宅医療を成功させる鍵は、愛情とそれに裏打ちされた
信頼関係にあるのだということがよくわかります。
けっして、文章はうまくないのですが、著者の在宅看護にかける熱意、プロフェッショナリティー
は、非常によく伝わるよい本だと思います。