縄文時代に興味があるので、表紙の縄文火焔土器の写真に引かれて買った。
そうしたら意外なことに、これまで知らなかった土門拳の側面を知った。
まず彼は非常に豊富な知識を持った知的カメラマンだったこと。たとえば陶器や土器や仏像を撮るにあたり、
彼は単に写真家的スタンスから迫るのではなく、十分な知識を持ってから撮影するタイプの人だった。
彼は少年時代から発掘などの趣味・興味関心を持った人だった。
本の後半に収められている何気ない日本の風景写真が、とても繊細で、優しい。
土門拳という写真家の広がりと、深さと、魅力を改めて知る。
ちなみに小学館文庫のシリーズは、こうした知的深さと広がりを感じさせてくれる名著が多い。
西岡常一さんの『木に学べ』などもそうした一冊。