数々の土木構造物を設計する著者・篠原氏らしく,デザインと風格を重んじ,各地の河川,道路,港,公園などを選定する。一方,素晴らしい写真は町並み,歴史建築などで定評ある三沢氏によって撮影されただけあって,いずれも迫真に迫る。
自分が構造物を設計する場合,先人達に,「どのように考えて仕事をされましたか」,と常に自問自答し,町並みや公園,ひっそりとたたずむ橋に目を向ける。本書では随所に昔の写真を挿入し,セピア色の思い出にふけり,"エンジニアであり造形家である土木技術者"の我に帰る。この繰り返しで,全国各地の遺産を紹介する。
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