内容紹介
「土偶」は、縄文人により作られた「ひと形」土製品である。いったい何のために存在するのか、祈りの道具・安産祈願など、今も諸説が唱えられ謎が多い。その造形美と文様の豊かなデザイン性は原始から現代に通じる、美の根源的な姿を示している。
縄文後期~晩期(2,400~4,000年ほど前)には多様な発展を遂げ、ハート形土偶や遮光器土偶など各地で様々な土偶が作られた。現在、国宝となった「合掌土偶」や「中空土偶」をはじめ、原始美術の傑作というに相応しい名品を全国から選りすぐり集成する。
また、全国の土偶を型式編年表にまとめる試みを行い、加えて動物形土製品や土面についても小論をまとめる。
特別寄稿に上野修一氏(栃木県立博物館)著「山形土偶の成立とその変遷」を掲載。
【監修】独立行政法人国立文化財機構/【編集】至文堂
著者について
原田 昌幸(はらだ まさゆき)
東京都生まれ。國學院大學文学部卒。大阪國學院修了。千葉県立房総風土記の丘、千葉県文化財センターを経て、現在は文化庁美術学芸課主任文化財調査官。
著書:『土偶』(日本の美術345号 至文堂)、『山岳信仰の美術 出羽三山』(日本の美術466号 至文堂)、『縄文土器 草創期・早期』(日本の美術495号 至文堂)、
『土偶とその周辺1』(日本の美術526号 ぎょうせい)など