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土の科学 (PHPサイエンス・ワールド新書)
 
 

土の科学 (PHPサイエンス・ワールド新書) [新書]

久馬 一剛
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「土とは何だろうか?」
まずは、近所で草木が生えている土をひとつまみ、手のひらにとって触ってみよう。
軟らかい感触としっとり感。
土は、その中に空気や水を含み、またほかの有機物を含むからこそ、植物をはじめ、地上に住むあらゆるいのちを育む力がある。
こうした土のもつパワーの秘密にさまざまな角度から迫り、世界各地のさまざまな特徴をもつ土を紹介する。
地球は豊富な水がある「水の惑星」であるとともに、その表面をヴェールのように土がおおう「土の惑星」でもある。
この土があったからこそ、地球にはたくさんのいのちが住むことができた。
そしてこの土は、かつて水の中に住んでいた生きものたちが陸へ上がり、長い時間をかけて、つくってきたものである。
「土壌は1日にして成らず」である。
ところがいま、地球上で土壌が急速に消える事態が進行している。

内容(「BOOK」データベースより)

草木が生えている土を手のひらにとり、触ってみよう。軟らかい感触としっとり感。土は、その中に空気や水を含むから、生命を育む。土のパワーの秘密にさまざまな角度から迫り、世界のさまざまな土を紹介。地球は「土の惑星」、地表面を土がヴェールのようにおおう。水から陸へ上がってきた生物が関与し、長い時間をかけて、いのちを育む土をつくってきた。ところがいま、土が急速に消える事態が進行している。

登録情報

  • 新書: 206ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2010/6/19)
  • ISBN-10: 4569779611
  • ISBN-13: 978-4569779614
  • 発売日: 2010/6/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.2 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 左党犬 トップ500レビュアー
形式:新書
 京大農学部で「土壌学講座」を担当していた現在京大名誉教授の著者が、一般向けに土壌の重要性を解説した本。
 「土からものを考える視点」が全編を一貫している。

 土(土壌)はもちろん農産物を育む基盤であるが、農業という視点だけでみていては、土のもつ意味を理解したことにならないと著者はいう。
 著者「まえがき」で、孔子のコトバを引いている。「土が植物を育て、それによって動物を養うだけでなく、生き物たちが死んでまた還りゆくところもまた土であること、さらに土を通った水が美味しい泉となることまで良いことをしながらも、それを誇らないゆかしさ」。紀元前一世紀のある中国人が書いた本にあるという。
 土がどうやってできたのか、土のなかはどうなっているのか、なぜ日本を含めたモンスーンアジアでコメ作りが定着したのか、そして土のなかに生きる微生物について、土のなかの栄養とその補給、「土壌浸食」や「砂漠化」といった土の危機、耕作用の家畜を飼わなくなって以降の近代農業が土にとってもつ問題、水耕栽培の限界など、広範囲のテーマについて、自ら語らない土にかわって著者がわかりやすく説明してくれる。
 土壌は、もっぱら農業や園芸の対象であるが、同時に地質学でもあり、微生物学でもあり、植物学でもあり、動物学でもあり、化学でもあり、地球環境問題でもありと、かなりの広範囲にわたる総合科学なのである。

 「土からものを考える視点」に貫かれたこの本は、ふだんあまり意識していない観点からものをみるための、格好の一冊となっている。
 「そういえば土を踏む生活になっていないなあ」と思う人は、ぜひ目を通して欲しい一冊だ。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By りぃ トップ100レビュアー
形式:新書
読後、まだ頭の中がボウっとしているが、感想をいくつか。

・p51にある「明治神宮の森の中、片足の靴の下にいる土壌動物の種類と個体数」
 についてのイラストは興味深い。
 土の中の多様な生き物たちのが地球に存在する理由にも、圧倒される。

・コメの生産はわが国を一部とするモンスーンアジアに偏っている。豊かな気候、
 広い低地、優れた作物イネが揃ってモンスーンアジアの稲作が可能。この三つ
 が揃って一万年に近い時間の中で稲作が発展してきたのは驚異といえる。

・窒素循環のアンモニアから硝酸への酸化経路と、硝酸から窒素ガスへの還元経路
 の両方から副産物として生成される亜酸化窒素が、温暖化やオゾン層破壊に大き
 く関与するとされている。亜酸化窒素に関心が湧いた。

・砂漠化がアジアでも広がっている現状。特に、土壌浸食や砂漠化がお隣の中国で
 深刻になっている。中国は、荒廃した土地を回復する計画を第三段階まで考えて
 いるが、果たして達成できるのか。

・一般向けとはいえ科学を扱っているのに「〜かもしれない」でしめくくる表現が
 あるのが少々残念。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hto
形式:新書
全ての生物は土によって養われているが、
私たちは土のことをあまりにも知らない。

食物連鎖の基礎であり、我々が生きていく上で欠かせない土なのだが、
いつどのようにして出来たか、どのようなものなのか、
むしろ土を軽んじ疎んでさえいるのではないか?

肥沃な土には1gに数億もの微生物が生きている、
土とは岩が風化した無機物と、生物の糞である有機物が混ざったものである。
そう糞なのだ。

植物が生育に必要な窒素、リン、カリウムは土壌中の微生物により合成される、
現在は工業的窒素固定やリン鉱石、カリウム鉱石により施肥されるため、この微生物はひどく扱いが悪い。
作物の大量生産は物質の循環からはずれ、有限な資源を切り崩しながら生産されている。

世界では塩害・砂漠化・土壌侵食、などにより土が消えつつある。
土は年間1ミリしか造られない、何万年もかけて造られた土を、無限の資源と勘違いしてはいけない。

多雨地域であるモンスーンアジアは酸性土壌になりがちで、
畑作には不向きなため水田(稲作)がさかんになった。
土は文化の基礎でもある。

土の消滅は文明の消滅を意味する!
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