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土の中の子供
 
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土の中の子供 [単行本]

中村 文則
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (34件のカスタマーレビュー)

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第133回(平成17年度上半期) 芥川賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

私は土の中で生まれた。親はいない。暴力だけがあった。ラジオでは戦争の情報が流れていた。重厚で、新鮮な本格的文学と激賞された27歳、驚異の新人の芥川賞受賞作。

主人公は27歳の青年。タクシーの運転手をして生計を立てている。親から捨てられた子供たちのいる施設で育ち、養子として引き取った遠い親戚は殴る、蹴るの暴力を彼に与えた。彼は「恐怖に感情が乱され続けたことで、恐怖が癖のように、血肉のようになって、彼の身体に染みついている」。彼の周囲には、いっそう暴力が横溢していく。自ら恐怖を求めてしまうかのような彼は、恐怖を克服して生きてゆけるのか。主人公の恐怖、渇望、逼迫感が今まで以上に丹念に描写された、力作。表題作に、短編「蜘蛛の声」を併録。


登録情報

  • 単行本: 140ページ
  • 出版社: 新潮社 (2005/7/26)
  • ISBN-10: 4104588040
  • ISBN-13: 978-4104588046
  • 発売日: 2005/7/26
  • 商品の寸法: 20 x 14 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (34件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 85,398位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 久しぶりに出会ったいい作家。, 2008/1/23
レビュー対象商品: 土の中の子供 (単行本)
 他のかたのレビューを見てみると、わりと辛口の感想が多くて正直驚いた。
最近は、読んだ後に何も残らない、読後感のさっぱりしたものが人気になり、洗練された……というか簡素な文章が小説によく使われていると思う。そのせいか、ストーリーの以外性や奇をてらった表現方法ばかりが目立ち、描写表現が大幅にカットされている場合が多いような気がする。

 しかし、この作家は一切の手抜きなしで、主人公が感じるモノを正確に、緻密に言葉に表そうと努力している。言葉に言い表し難い感覚や心情、極めて主観的なものの見え方などを上手く(丁寧に)言葉に表現している。
 そのため、読んでいる側が本の中の世界に入っていき易いし、主人公にシンクロできた。筆力があり、読んでいて感動した。
 
 この小説の書き方が純文学っぽくてとっつきにくいとか、古いとか思う人がいるようだけど(好みによるんだろうけど)言葉だけで世界をつくる作家は、言葉でどこまで世界を表現できるかという、この努力がなにより大切だし、必要不可欠だと私は思っている。
 なんとなく、梅崎春夫に雰囲気が似ている気がした。
この人が書く長編小説をぜひ読みたい。今後に期待します…!!!

 
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16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 絶望。, 2006/1/3
レビュー対象商品: 土の中の子供 (単行本)
PTSD、トラウマ。。。扱うのが難しい問題だけど、あえて挑戦している。

でも人ってそんなに単純かな???って、疑問を持つ場面が多かった。例えば、白湯子の不感症の原因とか。。。  

トラウマとかってそんな人の行動に直結するのかなぁ。。。もっと歪んだ感じででてくるもののような気がします個人的な意見ですが。

あとそういう人の持つコミュニケーションの複雑さとか書かなくてよいのかな?と感じました。

あとコレ、負のオーラがめちゃめちゃ強い。

作品自体のエネルギーが強いことは良いことだけど、とりあえず良くも悪くもマイナスパワー。

エネルギー強のに読見終えた後、なんか爽快感みたいなものがない作品です。

これは読み終わったあと、どぅ〜〜んってなります。

弱ってるときに読むと、その一日は何も出来ません。

それだけエネルギーはある作品なんだと思います。
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 雑駁さに逃げているような。, 2005/12/25
レビュー対象商品: 土の中の子供 (単行本)
 幼児の虐待体験が所所と点描されるが、もっと掘り下げて書いた方がいいのではないだろうか?と、思いました。

 周囲の「暴力」恐怖を言いながら、社会性《他者》との関係性が見えてこなかった。幼児体験を口実に生きている卑屈な人間に、主人公が見えてしまうのではないだろうか?
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