国際金融とは日常ではあまり意識しないし、ニュースなどで為替レートがどうとか、円
高ドル安などという言葉を耳にするくらいですが、グローバル化の進む現在、世界的な
金融の動きも国内での身近な生活に大きく影響し、全くの無関心ではいられないと思わ
れます。そこで、多少とも国際金融について知識を得て、ニュースなどで報じられる内
容が理解できればと思って読んでみましたが、ちょっと甘い目論見だったようです。
本書を読み始めてすぐに、国際金融云々よりも、まずは金融についての基礎知識がなけ
れば話にならないという、至極当たり前のことに気づきました。為替レートの決定メカ
ニズム以前に、そもそも為替についての知識が全くないので、本書の噛み砕いた説明も
なかなか頭に入ってきませんし、概念がよく理解できません。
円売り・ドル買いなど、当たり前に使われている言葉ですが、金融に馴染みのない私な
どは、そもそもなぜ貨幣の交換を売り買いというのか疑問に思われます。しかし、よく
考えると日常の買物も、貨幣と物品の交換を売買と言っているわけで、そうすると貨幣
の存在が問題になるのか、単なる交換とは意味合いが異なるのか、などと貨幣経済の根
本がよくわかっていないことに気づき、とても国際金融どころではありません。
本書でも、貨幣の交換機能や価値の貯蔵機能など、貨幣の基本から話が始まり、貨幣の
貸借である金融から、国を跨いだ金融である国際金融の話へと徐々に話が展開していき
ます。ただ、そもそも売買とは何であるのか、円売り・ドル買いの言葉の謎はひとまず
置いておくことになります。また別途、いろいろ調べてみる必要がありそうです。