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国際貢献のウソ (ちくまプリマー新書)
 
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国際貢献のウソ (ちくまプリマー新書) [新書]

伊勢崎 賢治
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

国際NGO、国連、日本政府を30年渡り歩いて痛感した、「国際貢献」の美名のもとのウソやデタラメとは。武装解除のプロが、国際情勢のリアルを縦横無尽に語り、日本だからこそできる国際協力のカタチを考える。

出版社からのコメント

キレイごとは一切抜きで、国際貢献の現実を語り尽くす。

「NGOをはじめとする国際協力は、『貧困』を商品とするスキマ産業である」
「国際NGOに必要な人材はリストラできるマネージャーである」
「青年海外協力隊は、賃金をもらえる職業であり、ボランティアではない」
「国連は費用対効果を考えない官僚組織である」
「『何も言わない』援助は、紛争を助長する」

インドのスラムで40万人の住民運動を統率し、シオラレオネ、アフガニスタンで武装解除を指揮した「紛争屋」こと、伊勢崎賢治。あまたの貧困と紛争の現場を渡り歩いてきた彼が見据える、実効性のある国際貢献とは?

第1章 NGOという貧困ビジネス
第2章 国際協力ボランティアという隠れ蓑
第3章 国連というジレンマ
第4章 ODAという無担保ローン
第5章 自衛隊と憲法九条


登録情報

  • 新書: 207ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/8/6)
  • ISBN-10: 4480688471
  • ISBN-13: 978-4480688477
  • 発売日: 2010/8/6
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
国際NGOや国連PKOで活躍されている著者の経験を拝聴できる貴重な書籍です。
文章は、明解であり、著者と編集者の頭脳明晰を物語っています。難しい問題
を扱うので、肝心なところで曖昧になっていくのはやもうえないことでしょう。

本書の論点は主に二つあります。一つは貧困バジネスの懐疑的な側面。
もう一つはよりよい国際貢献とは何か?という問いかけです。

貧困ビジネスの話は筆者の実体験に基づいているので迫力があります。

タームをつくり幻想をいだかせビジネスにするやり方の懐疑的な側面を、
かぎとる嗅覚が必要とされています。
社会的活動には必ず裏と表があります。表しか知らな
いのは不幸の始まりです。本書はある一定の読者にたいしては、物事に裏があ
ることをきづかせてくれる良書と言えるでしょう。

国際貢献は何かという問いかけに対しては、本書はすっきりとした回答は与えません。

欧米諸国において国際貢献は、植民地が崩壊したあとも残る利権の確保と、
欧米スタイルの生活を未開の地の方々に享受させてあげるという募金者の自己満足に
支えられていのだとしています。

本書では言及していませんが、
日本に募金文化がないのは、そういう歴史がないからだと感じました。

国際貢献が国益に基づくことを考えれば、これを組織的かつ効率的に行うこと
はとても大切なことです。ではどうすればいいのでしょうか。回答は得られません。

世界益という次元も、建前としては必須ですが、
世界益とはいったいなんなのかという出発点において、
十分な考察がなされておらず、迷走を重ねる国際社会をどう考えたらよいのか、
回答をえることは難しいようです。

巨大な官僚組織である国連のガバナンスはどうなっているのでしょうか?
本書は、国連をありがたがることのバカらしさを感じさせてくれます。

本書を通じて感じるこのは、筆者のエネギーです。
人生をかけて、得たいの知れない目標に向かって、つきすすんでいます。
著者自身どこにむかって走っているのかわからないのかもしれません。

文章化にあたってはライターさんがかなり手を入れていると最後に書いて
ありましたので、この疾走感はライターさんの手腕なのかもしれません。
国際貢献の裏側を紹介していただきましたが、
もう少し本書の裏話を聞いてみたいという気持ちになりました。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 表題から連想されるように、アフリカ諸国・アフガン・東チモールで活躍した著者が、自らの経験をもとにNGOや国連等、国際協力業界の内幕、さらには国連外交の裏話を赤裸々に語っていく。「アフリカ人の命は先進国の命より軽い」「自衛隊の海外派遣は国内政局のため」「日本のイラク援助はイラク人ではなくアメリカ人のため」等、なかなかショッキングな話だ。しかし「愛国心と世界平和のための国際協力は両立する。」というナイーブなまでの理想を語って締めくくっているように単なる暴露本ではない。

 それにしても、途上国への援助は「セーフティネット」だという主張には納得させられた。欧米人は、産業革命以降、自分たちのグローバル市場経済を発展させるため、必然的に途上国の資源や労働力を搾取してきた歴史から、先進国の経済発展にとっても、途上国の底辺の人たちが死なない程度の「セーフティネット」を構築することが必要だということを経験的に学んできた。だからこそ、途上国を援助するNGO団体に多額の寄付をするのだ。経済発展が「追い付け追い越せ」という、欧米との比較の枠組みでしか語られなかった日本で、寄付金が集まらないことはある意味しかたないと言えよう。

 日本で「国際貢献」というと、国益(自分たちの利益)にはならないけど、世界全体の利益にはなるというニュアンスで語られがちだ。欧米では逆に、途上国におけるセーフティネットの構築(世界全体の利益)がそのまま自分たちの利益にもなるという解釈なので、「国際貢献」という国益との対立をにおわせる概念を用いる必要がないのだそうだ。そこで「愛国心(国益)と国際協力(世界全体の利益)は両立する」という最後の一文が生きてくる。本書は、現実と理想のバランスがよくとれていて、特に国際関係を学ぶ若者にお勧めしたい。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
国際NGOで活動し、現在は大学で平和構築を教える著者が、日本だからこそできる国際協力の可能性を示しています。

NGOの活動やJICAボランティア、政府が拠出するODAは、決して純粋なボランティア精神によって支えられているわけでもないし、またそうであってもいけないと断言しています。NGOは民間企業と同じく経営を成り立たせるべきだし、JICAはボランティア活動ではなく人材育成の場と認めて、国際協力のプロを育てていくべきだと指摘しています。そしてODAや国連への拠出金に関しては、日本のポリシーのなさ、外交戦略の無策ぶりを懸念しています。
また自衛隊の海外派遣については、「軍隊」ではない自衛隊だからこそ果たせる役割があるとして、著者なりの案を提示しています。

著者が示している日本がとるべき国際貢献の道筋は、理想論に近いかも知れません。だからといって「国際貢献」の名のもとに、これまで血税を無策に使ってきた政治家や官僚は、彼の意見を無視するべきでないと思います。少なくとも多くの現場を経験してきた、日本では数少ない人材ですから。
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最近のカスタマーレビュー
多分、著者の指摘の多くは真相を伝えているのでしょう
... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ツブちゃん
期待はずれでした
著者の「武装解除」の内容が良かった為、今回こちらも購入しました。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: snowsnow
国際貢献は愛がなければできないが、愛だけでは空回りする
30年もの間国際貢献に携わっている筆者が、NGO・国連・ODAなどの実情と本来
果たすべき役割について書いている。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: Japones
そういうことだったのか
国際NGO、ODA、自衛隊の海外派遣の実態について、著者自らの経験に基づき分かりやすく書いている。NGOはサービス産業で、「貧困」はこのサービス産業の商品である、... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: PIVO
伊勢崎さんがJICAの総裁になったらODAも変わるかな
開発援助の分野(最近は特に国際紛争での武装解除等)では非常に有名な伊勢'アさんの日本の国際貢献に対するあるべき姿の提示。... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: dream4ever
「国際協力」に携わる人必読!
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投稿日: 14か月前 投稿者: トロムソ
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