国際組織法の権威である佐藤先生の著書で、
基礎理論から現代までの発展を含めた内容を学ぶうえで非常に有用なテキストだと思う。
これまで日本の国際法学において組織法のテキストと言えば、
高野雄一『国際組織法』がまず挙げられていたが、
刊行から数十年経過しており、内容の古さが難点であった。
(ただし、歴史的名著であることには変わりない。)
本書はそれを補うものといっても過言ではない。
なお、本書の冒頭には国際組織法の文献案内があるが、これは非常に参考になる。
そこに掲載されている内外の著名な組織法テキストと読み比べてみても、
本書の質が、それらに劣るものではないことが分かるだろう。