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国際政治史 (岩波現代文庫)
 
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国際政治史 (岩波現代文庫) [文庫]

岡 義武
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

東京大学法学部で政治史・外交史を講じた岡義武が一九五五年に岩波全書の一冊として著した名著。長く絶版となっていたものを、読みやすい表記に変えて復刊する。国際政治の推移を現象的に記述するのではなく、その構造の歴史的変化を描き出した画期的な内容は、今も必読の古典として生きている。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

岡 義武
1902‐1990年。東京大学名誉教授。東京大学法学部で日本政治外交史やヨーロッパ政治史を講義した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 406ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2009/9/16)
  • ISBN-10: 4006002297
  • ISBN-13: 978-4006002299
  • 発売日: 2009/9/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 岡義武教授は国鉄民営化を推し進めた葛西敬之(現、東海旅客鉄道株式会社代表取締役会長)さんの指導教官としても有名な方である。私が岡教授を知ったきっかけも、葛西さんの著作を通してであった。しかし、この著書を読み終わった今となっては、岡教授の学問的視点により興味を覚えている。
 この国際政治史と銘打たれた本書はその名の通り、ウェストファリア条約の成立を国際関係の成立とみなし、冷戦期の米・ソ対立までの国際政治を取り扱っている。加えて、岡教授は俗に言う国家利益(National Interest)を中心とした国際政治のとらえ方を一つの主観的判断として退け、このような偏見を取り払った形での国際政治史を描いている。この点が本書の主題であり、岡教授はその点を意識しながら本書を書いていると個人的には感じられた。
 もし、本書に関心を抱いている方がいるのであれば、購入して損をすることは無いと思う。非常に読みやすい文章であり、また、文庫化に際して古い単語は現代風に改めらめている。特に、政治や近代ヨーロッパの歴史に関心を抱いている方であれば、基本的な国際社会に対する理解の枠組みを提供してくれているので、参考になる本だと言える。
 この本を読んで、より一層、国際政治に関心を持たれた方には、岡教授の他の著作やキッシンジャーの外交(上・下)を個人的にはお勧めする。また、基本的な政治学を学びたいというのであれば、バーナード・クリックの現代政治学入門も本書と合わせて読むことで、理解が深まるだろう。
 最後に、個人的な感想を付言すれば、岡教授の国際政治へのアプローチは今日においても重要な意味を持ち続けていると思う。我々、一般市民は国際政治を見る際に、無意識の内に日本の国益やアメリカの国益などと単純化しがちである。確かにこのような図式は理解しやすいし、何よりも、我々の偏見というだけでは無く、世界的な通説でもある。しかし、このような図式に拘泥することは、ともすれば危険なことでもある。国家的利益が曖昧模糊とした概念であり、しばしば、個人を国家的利益の下に封殺してきたことを鑑みれば、そう言っても過言でもあるまい。
 このような意味からも、岡教授の視点は重要な意味を持ちうると言えるのではないだろうか。
 
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By ユウ
形式:文庫
私自身、大学の西ヨーロッパ国際関係史の授業の際に読むことを勧められました。ただ教科書的な歴史事実の羅列ではなく、例えば「主権国家体制とは何か、またそれはどのように成立したのか」、「フランス革命以降ヨーロッパ諸国に広まったナショナリズムの嵐は、その後のヨーロッパ国際政治にどのような影響を与えたのか」や「資本主義の拡大や産業革命の進展がヨーロッパ国際政治にどう関わった」などそれぞれの歴史事実の意義についても詳しく書かれており非常にいい本だと思います。またこの本では、市民的政治体制(坂本義和によれば、この市民とはブルジョワ階級を指す)の発達段階によって章を区切っています。これにより市民社会が実現していくにしたがって(例えば選挙権の拡大や議会の発達など)によって、次第に国内政治と国際政治の係わりが深くなっていくことが理解できます。その点も私には斬新でした。ただこの本には、アジア史についてはほとんど触れられていません。特に19世紀以降の国際政治を考える上で、アジア史は必要不可欠です。その意味でこの本は、欧米史に的を絞ったやや偏りのある本だと言えます。最後にこの本は、国際政治の入門書としては少し難しいと思います。しかし教養書として、大学受験生も挑戦してもいいかと思います。論述問題にも幾分か役立つと思います。
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