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国際政治の理論 (ポリティカル・サイエンス・クラシックス 3)
 
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国際政治の理論 (ポリティカル・サイエンス・クラシックス 3) [単行本]

ケネス・ウォルツ , 河野 勝 , 岡垣 知子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,990 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

大論争を巻き起こした,ネオリアリズムの金字塔!
国際関係論にパラダイムシフトをもたらした不朽の名著,Kenneth Waltz, Theory of International Politics をついに完訳! 国と国との関係を決めるのは何か? 政治家の手腕か? 国家の体制か? 国際政治のダイナミクスを科学的に考えぬき,国際システムの構造に光をあてる。


おもな目次

日本語版への序文
序文

第1章 法則と理論

第2章 還元主義的理論

第3章 体系的なアプローチと理論

第4章 還元主義的理論と体系的理論

第5章 政治構造

第6章 アナーキーという秩序と勢力均衡

第7章 構造的原因と経済的影響

第8章 構造的原因と軍事的影響

第9章 国際関係の管理

訳者あとがき
付表

内容(「BOOK」データベースより)

パラダイムシフトをもたらした名著をついに完訳。国と国との関係を決めるのは何か?政治家の手腕か?国家の体制か?国際政治のダイナミクスを科学的に考えぬき、国際システムの構造に光をあてる。

登録情報

  • 単行本: 328ページ
  • 出版社: 勁草書房 (2010/4/27)
  • ISBN-10: 4326301600
  • ISBN-13: 978-4326301607
  • 発売日: 2010/4/27
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
絶賛する人もいれば、毛嫌いする人もいる本であり、著名かつ評価が難しいタイプの本である。

間違いないのは、英米での国際関係論での圧倒的な影響力である。
現代国際関係の理論を扱う論者は、ほぼウォルツの理論の修正、もしくは批判から持論をすすめて
いることからも伺える。「リアリズム」を批判する場合も、純粋なカーやモーゲンソー(古典的現実主義)の思想研究を除いて、ほぼウォルツの理論かそこから派生・修正した理論をさすことがほとんどである。
(たとえば攻撃的現実主義、新古典的現実主義もウォルツの理論がなければ発生しなかっただろう)

たとえば今日の指導的理論家であるリチャード・ルボウ、ジョン・アイケンベリー、クリスチャン・ルース=シュミット、バリー・ブザンなど、いずれも必ずウォルツの理論への言及がみられる。
最近もInternational Relation誌がWaltzを理論の"King of Thought"としたうえで、
2号にわたって特集をくんでおり大変興味深い。

ただし、全世界的・全パラダイム的にみると、その影響力は一概に強力とはいえない面もある。たとえば、日本国際政治学界編『日本の国際政治学』(有斐閣)では、ウォルツの理論はそれほど日本に影響を及ぼさなかった様が描写されている。

このことは「日本の学界が(北米の)スタンダードからとりのこされた」と批判することも、「ウォルツの影響を免れたゆえに、日本独自の国際政治学が形成された(歴史や地域研究)」と肯定的な評価を下すことも可能であろう。(半分予想だが)ヨーロッパ各国の、国際関係論にも同じことがいえると思われる。(英米とその他の地域の国際関係理論の関係性をあつかった文献として、例えばBuzan et al., Non-Western International Relations Theory 参照。

肝心の内容に関しては、細かくみていけば論点はいろいろあるものの、やはり一番の特徴は簡潔性にあるといえるだろう。ユニットの国家の性質設定と(生き残りの希求)、その相互作用が導き出すシステムの制約(アナーキー)のみで説明を試みている点は、やはり革命的な斬新さをもっている。

また古典全般にいえることであるが、読み返すとなかなか周到に議論をはっており、一部の批判はアンフェアであることがはっきりしていると分かった。たとえば国家をブラック・ボックスとして観察することへは、「仮定について問うべきなのは、それが真実かどうかではなく、それがもっとも意味があり有益であるかどうかである(p.121)」と、「仮定の正しさ」よりも「その仮定によって得られる、説明・分析能力」で判断すべきだ、と述べている。

また彼の置いている仮定、「国家が国際政治の主要なアクターである」「システムはアナーキーである」「国家はつねにバランシングする」といった批判の対象になりやすい項目に対しても、より慎重な考察をすすめており、参考になった。彼は国家以外のアクター、ハイアラーキー、バンドワゴニングにたいしても考察をかなり詳細におこなった上で否定しており、議論は批判者が指摘するよりもより深みのある印象をうけた。

たとえばハイアラーキーに関してはかなり詳細に分析しており、そのまま現代の国際関係にも応用できそうな点もあるほどである。もちろん本書の指摘する点や歴史認識は現代から振り返れば明らかなあやまりも多く含まれている。しかし、やはり本書が考察した国際関係のとらえかたに対する試みは、現在読み返しても十分意味のあることだろう。

評者が最近個人的に感じる点は、英米国際関係論の70年代後半から80年代の議論を振り返る重要性である。それはアメリカの相対的衰退や中国の台頭といった現在の状況が、70年台―80年代の認識であった多極化や覇権の衰退と重複しているからである。

その意味で、覇権と転換を論じたGilpin, War and Change in World Politics(1983); 覇権衰退後の先進国の強調が可能かを模索したKeohane, After Hegemony(1984);国際「社会」という一定の秩序のありかたを論じた Bull, Anarchical Society(1977)と国際社会の広がりと西洋の将来を論じたBull and Watson eds., Expansion of International Society(1984)の問題意識はいまだに新鮮であり、Waltzのみならずこれらの新・古典が読み返されることの必要性を感じた。
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By θ トップ1000レビュアー
形式:単行本
国際政治、国際関係論を語るには外せないと言われるウォルツの代表作。
彼には様々な批判が(邦書でも)なされているが、実際に彼の著作を読んでみるとかなり慎重かつ入念に議論は進められており、イメージされるような強引かつ単純な議論ではない。

前半は国際政治論というよりは社会科学方法論といった方がいい。
還元主義的理論と体系的理論の違いとそれぞれの特徴、法則と理論の区別、モデルの意味など、国際政治論以外でも役立つ分析がなされている。

彼に向けられる多くの批判は、モデルの非現実性や情報の捨象に向けられるが、それについては彼自身きちんと説明している。
また、彼は自身の議論の射程と限界もきちんと踏まえている。
例えば、彼は「システムーユニット」間の関係とそこから生まれる制約・影響しか議論しないことを述べている(p160〜162)
なぜなら今行っているのは国際政治論であり、各国家の内部要因を分析するのは外交政策研究においてなされるべきだと主張している。

ウォルツの結論(勢力均衡、二極安定等)は目新しくもなく、また現在からみれば間違っているものもいくつも存在する。
しかし、重要なのは「彼がどのようにしてそれを導いたか」の議論とその考え方の方であろう。
バランシングとバンドワゴニング、依存の問題、不確実性の対処の問題など、彼の議論そのものは明快で、肯定的に用いるにせよ批判的に検討するにせよ、学ぶところは非常に多い。
逆に、彼の「議論」自体を見るべきだからこそこれは原典で読まれるべきであり、それが本書を「新しい古典」としている所以であろう。
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形式:単行本
ウォルツの国際政治理論の集大成といってもいい本です。
ネオリアリズムはここから始まっています。
国際政治、安全保障をまなぶ人は必ず読むべきです。
ただし、翻訳が出るのが遅すぎるかと思います。
日本の学術姿勢からするとしかたないのかもしれませんが・・・
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