文句なしに素晴らしい作品です!
老若男女問わず、たくさんの方に読んでいただきたい。
帚木さんの作品にはほぼハズレがなく、どれを読んでも面白いのですが
「国銅」はその中でも歴史ものとして一味違った魅力があります。
奈良の大仏さんを建設する話なんですが、誰でも一度は
「あんな昔によくあれだけ立派なものが作れたよなあ」と歴史の時間に驚いた経験があると思います。
そのオドロキの裏側を垣間見れるというか、史実を実に鮮やかに色づけしてくれてるというか。
胸がしめつけられるほどの苦しいエピソードや悲しい別れ、涙誘われるやりきれなさも随所に出てきますが、
決して不快にはなりません。
とにかく主人公が勤勉でマジメで実直で、でも嫌味ったらしくない、稀有な光を放っています。
歴史上の有名武将や剣士ばかり取り上げている大河ドラマで、ぜひこの作品をドラマ化してもらいたい。
素晴らしい。それしかいえないぐらい感動しますよ!