鉄道模型をこの車両から始めたという人も多いのでないかと思われるのがレールバス。価格の安さからなんとなく最初に購入したという人が多いと思うが、実物の知識は意外に知らない車種ではないだろうか。
欧州を視察してきた国鉄総裁の鶴の一声で導入が決まったレールバス。そのような小型車の導入には消極的だった現場当局。そのような中で、前例の無い小型車両の設計・製作や、現場での耐久試験、北海道での耐寒試験などに携わった人々からもたらされた貴重な資料や体験談、スペック入りのメーカーパンフレット(国鉄レールバスは49台すべてが東急車輛製なのだそうだ)も収録されている。
ローカル線に初めて暖色系ツートーンのボディカラーを持ち込んだり、増発によりお客を呼べることを証明したりと画期的な成果を残しながらも、その華奢で小さなボディーでは自ら呼び寄せたお客さんを運びきれずに約10年で国鉄線上から走り去ってしまったレールバスは、生まれてくるのが時代に対してあまりにも早すぎたのだろうか。一瞬を駆け抜けた小さな名車達をコンパクトにまとめた入門書。このシリーズは値段も安くてお勧め。