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国語元年 (中公文庫)
 
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国語元年 (中公文庫) [文庫]

井上 ひさし
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「共通口語」を発明せよ。明治七年、文部官僚・南郷清之輔は「全国統一話言葉」制定を命じられ、まず家中から口語の統一をこころみる。しかし南郷家はお国言葉の坩堝。清之輔は長州弁、妻と舅は薩摩弁、使用人たちは遠野弁に津軽弁、江戸武家言葉に町言葉。単語のちがい、異なる発声。屋敷中は大混乱に…言語と近代国家の奇妙な緊張関係を、ユーモラスに描いたテレビ版戯曲、文庫初登場。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

井上 ひさし
1934年(昭和9)年、山形県に生まれる。上智大学仏語科卒。「ひょっこりひょうたん島」など、放送作家として活躍後、戯曲・小説の執筆に専念。72年、「道元の冒険」で第17回岸田戯曲賞、「手鎖心中」で第67回直木賞、80年、「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で第31回読売文学賞、「吉里吉里人」で81年、第2回日本SF大賞、82年、第33回読売文学賞、91年、戯曲「ジャンハイムーン」で第27回谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 305ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2002/04)
  • ISBN-10: 4122040043
  • ISBN-13: 978-4122040045
  • 発売日: 2002/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By おじいさん VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
さすが井上ひさし。人が話すことばの由来を丁寧に教えてくれる。
最初から最後まで面白いやら、悲しいやら。
標準語なるモノをあえて作らなければならなかった明治のはじめの物語。
なぜ、こうなったのか。
各地は過去は権力者が国境をかまえて通せんぼしていたからだ。
みんなその地に生活し自分たちの生活に必要なことばをつくってきた。
当然、その地に根ざした生活言葉は独自なものとなる。
それに気づいた南郷清之輔。
「日本帝国の標準言語」をつくれと命令された主人公・南郷清之輔の不幸に共感する。
ハチャメチャおもしろい。
ハチャメチャおもしろい世界をまとめようとした真人間。
彼は、「二十年後の明治二十七年秋、東京本郷の東京瘋狂院で死亡」。
この物語は悲劇である。
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
言葉は怪物 2008/3/19
形式:文庫
言葉一語一語にどれだけの深い意味、背景が宿っているのか、言葉が持っている「力」の所以を垣間見させてくれる。
言葉というこの底知れない怪物を一人の人間が改革しようと七転八倒する様は最高の「喜劇」であり、裏を返せばこの上ない「悲劇」である。
これは、巷に氾濫する娯楽本が到底真似できない、悲喜劇の本質を貫く傑作だと思う。
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形式:文庫
 「国語元年」は舞台で観ているのでストーリーが頭に入りやすいです。また,舞台でわかりにくかったところが,これを読むことで理解が深まりました。相乗効果です。

 明治8年に文部省学務局に勤めていた南郷清之輔が統一的日本語を創ろうとして苦労する話しです。彼とその妻,義父,奉公人,居候たちがそれぞれ別々のお郷言葉を話すという環境のなかで,仕事にとりかかるがうまくいかない。言葉の魔術師,井上ひさしの最高傑作。

 結局,人為的に言葉をつくろうとするのが愚かなことであり,国民全体の仕事であるということで落着。俳優はこれらのセリフを頭に叩き込み,演ずるのです。おまけに「ひさし氏」は遅筆堂。プロとはいえ凄いですね。わたしは、この脚本を読んでも、セリフが全然入らなかったです。
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