本書は今回の失敗の原因を探るとともに、中国の有人ロケットの打ち上げ成功に比べ、未だにめどのたたない気象衛星ひまわりの後継機打ち上げ、火星探査機の失敗等、失点を続ける日本の宇宙開発を気鋭の科学ジャーナリストが技術・組織・行政の面から分析。
基本ポリシーの欠如、政府の無理解、貧弱な予算、現場のモチベーションの低下、基本的なプロジェクト管理能力の問題、そして安易なアメリカ追随をこのまま放置すれば、中国ばかりか、インド、韓国に追い抜かれる日も遠くない。 一回の打ち上げ失敗の裏にひそむ日本の科学行政の「大穴」を白日のもとに曝す渾身のノンフィクション。
登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
44 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
良薬は口に苦し,
By
レビュー対象商品: 国産ロケットはなぜ墜ちるのか (単行本)
副題に「H-IIA失敗の真相」とありますが、先代のH-IIロケットや気象衛星「ひまわり」、火星探査衛星「のぞみ」など多くの、日本のロケットや人工衛星が登場します。それらにまつわるトラブルや失敗、現場の人たちの苦労などが詳細につづられており、いろいろ勉強になりました。日本の宇宙開発がどのような苦境の中で進められているのかを知るには良い本だと思います。筆者がジャーナリストのためか、文体はややきつめです。ただ、単なる攻撃ではなく、現状を何とかして、日本の宇宙開発に元気になってほしい、という想いが、終章に込められてました。読む人によっては口には苦いかもしれませんが、間違いなく良薬でしょう。
32 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現場とお上と中間管理職,
By カスタマー
レビュー対象商品: 国産ロケットはなぜ墜ちるのか (単行本)
結局、宇宙開発に限らず、今の日本の先の見えない状況を作り出したのは、あまりにも幼い日本の官僚組織と政治家だったのかなというのが感想。現場であるメーカーと、中間管理職であるJAXAはそれなりにがんばっていると思います。だけど、それをマネージメントする政治がこれでは、成果はなかなか上がらないのではないでしょうか。 私たちにできるのは、すこしでもたくさんの声を上げ、気づかない政治に気づかせるよう努力していくことだと思います。
49 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
本気でロケット上げる気あるの?,
By
レビュー対象商品: 国産ロケットはなぜ墜ちるのか (単行本)
中国の有人宇宙船実験が成功したとき、マッサージの先生(=中国人)はとても興奮していた。「中国は子供の頃から理系の教育を重要視しているし、コンピュータの訓練も子供の頃から始めている。 その成果が現れるのは、当然だ。」と鼻高々である。いいなぁ。 日本のロケットはちっとも上がらない。 気象衛星もなくなって海外の情報だけに頼るようになって、天気予報の精度も下がった。 「技術の開発どころか維持すらできない組織」のせいで、日本のロケット打上げは失敗ばかりしているのだ、という結論。 民間の技術結集により軌道に乗りかけていた組織に、天下りの役人を投入。 基本形の実験が成功していないのに、人間関係を配慮して余剰仕様を追加して、ますます故障原因が不明確になる。 巻末近く、ロケット関係の官庁の責任者の一覧が最終学歴を添えて掲載されている。 5年前に2年約束で種子島に単身赴任していったエンジニアの友人は、帰郷できないまま昨年離婚した。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
|
|