自動車史は数々あるが、何故このような自動車を作る必要があったのか、または、このような自動車を作らざるを得なかった理由,背景を記載した書籍は少ない。ここに記載された内容は、ある型式の自動車が、歴史の中でどのようにつくられて行ったかを、簡潔に記載した重要な記録書である。雑誌で育ったJEEPマニアでは読むのが辛いかもしれない。
以下の記事は特筆に価すると感じた。
1.キューベルワーゲンが非常に優れたオフロードカーであることを記載している。
和書・洋書ともに、JEEPがベスト、という思い込み、または勘違いとも思える文章が満載された書籍が散見される中、短文ではあるが、キューベルワー ゲンが優れた設計思想のもとに創造された自動車であることを的確に表現している。
2.三菱が独自に開発した和製ジープの記事
P.60には、この本の出色となる一文がある。M151を参考にしたとは言え、もっと知りたい内容である。
体裁は軽い本に見えるが内容は重厚。絶版にしてはいけない書籍と感じる。