内容説明
今年、国民皆保険制度は50 周年を迎えた。その意義と問題点を検証すべく、1960 〜70 年代までの高度経済成長期を軸に、医療の普及過程や、人びとの老いと病、そして死に対する意識の変化と、その変化をうながした生活の変容を跡づける。「生きること」の意味を求めて、庶民の暮らしに深く寄り添いつつ、社会史の視点から「老・病・死」を問い続けてきた著者の、医療と介護の未来への提言。
著者について
1946年静岡県生.早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了.文学博士(早大).専攻は日本医療社会史.公立高校教諭,京都府立医科大学医学部教授を経て,現在は北里大学一般教育部教授,副学長.著書に『古代医療官人制の研究』(1983年),『日本医療社会史の研究』(85年),『死と病と看護の社会史』(89年),『老いと看取りの社会史』(91年)──以上の4書にてサントリー学芸賞を受賞(92年),『ホスピスと老人介護の歴史』(92年),『出産と生殖観の歴史』(96年),『医療化社会の文化誌』(98年),『在宅死の時代』(2001年),『痴呆老人の歴史』(02年),『健康の社会史』(06年)──いずれも法政大学出版局刊.編著に『日本医療史』(06年)──吉川弘文館刊.