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国文法ちかみち 改訂版
 
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国文法ちかみち 改訂版 [単行本]

小西 甚一
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 単行本: 343ページ
  • 出版社: 洛陽社; 改訂版 (1973/09)
  • ISBN-10: 484420002X
  • ISBN-13: 978-4844200024
  • 発売日: 1973/09
  • 商品の寸法: 18.4 x 14.4 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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33 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
国文法の基礎を知っていて、動詞の活用表がサクッと書けるような人にむけて書かれた文法読本です。
そのため、本書を読む前提として、以下の程度の知識は必要です。
  ・活用のある品詞は動詞以外になにがあるかわかる。
  ・各品詞ごとに単語の活用表が書ける。
  ・動詞の活用の種類を、文語と口語それぞれあげられる。

文法解説そのものも、ふつう学校で習う 「橋本文法 (*1)」 を踏みだした内容となっているため、どの学説が正しいのか戸惑うようなところも。
したがって、高校生や受験生が参考書として使うには、注意が必要です。

(基礎から学びたい人や) 高校生には、むしろ、永山勇 『国文法の基礎』 がオススメ。
学校で教わる文法をベースにしている点でも、高校生にはそちらの方が安心でしょう。

本書 『国文法ちかみち』 の特長は、より広い視点から国文法をながめ、批判的に解説している点。
日本語というものが先にあり、文法は日本語の構造を説明するため、あとからつけた理屈なので、こまかい部分ではさまざまな例外や学説の相違がでてきます。
本書では文法の解説をしながら、そういった細部にもふれています。

内容は、前半に文法の話、後半は古典解釈という二部構成。
前半は問題を解きながら、師弟の会話形式で解説が進んでいきます。
ときどき脱線する話にはなかなか興味深いものも多いですが、逆にそれを冗長と感じる人もいるかも。
はじめは読者に活用表を書かせながら、動詞、形容詞、形容動詞、助動詞の活用を説明し、つぎに膠着語である日本語の特徴をもとに、接続という考え方から助動詞と助詞のはたらきを学習します。
そのあと品詞分解の話とつづき、文とはなにかの説明があり、文法の話は終了。
ここまでは 170頁ほどの分量ですが、きちんと自分でノートに活用表を書きながら学習を進めないと、話についていくことはできないでしょう。

後半は、古典を解釈するのに必要となる文法知識の解説。
異なる時代におけることばの使いかたの違い、時制,推量,願望などを表現する助動詞のはたらき、文節どうしを組みあわせる助詞のはたらき、敬語のはたらきなどを、こちらは講義形式で説明します。

はじめに 「文法読本」 と書いたとおり、本書は体系的に書かれた文法書ではないため、辞書的な使いかたには適さないでしょう。
しかし本書で解説している内容には、国語に興味のある人にとっては参考になることが山ほどふくまれているはずです。
著者の語り口にも独特な魅力がありますが――こちらは、人によって好き嫌いがあるかも。

注) *1. 国語学者、橋本進吉の文節を重視した文法理論。学校で教える文法の基礎となっている。
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84 人中、67人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 不朽の名著「古文研究法」と共に、この本は国文学、ひいては日本語そのものを考察するに希有な一冊であり、この頃、巷にあふれる「ニホン語本」の愚を知らしめる鉄槌である。もちろん、この本は大学入試を控えた人用に著しているのだが、自覚と誠実をもって日本語を扱う人たち全ての参考書の基礎中の基礎であることは疑いもない。そして人生にとって「無駄」がいかに掛け替えのないものかを教えてくれる書だ。
 歴史的仮名づかいのための五十音図を一分十五秒で書け、なんて言われて書けますか?
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By vialpusi VINE™ メンバー
さすがは小西先生の本だけあって噂に違わぬ良い本であり、説明は努めて明快、細部まで理知を貫くもので、国語の教員にしばしば見られがちな、よく分かっていないのにフィーリングで押し通そうとするような態度は微塵も感じられません(もっとも文法規則がすべてではなく文脈に合わせて意味をとることのほうが大事と再三強調しておられますが、そこにこそ真率な理知性が貫かれているといえます)。
また当時の最新の研究成果を惜しげもなく披露して下さる執筆姿勢も非常に好感が持てるのですが、ただこの本に限って言えば、1960年代、70年代には本当に新しかったであろう内容も、語法研究の進んだ現在、おそらくもう学説史的にかなり古びてしまっているはずで、そこに少々物足りなさを感じないでもありません。
しかし読んでいて興味を惹かれるのは、学校の授業ではおざなりに済ませてしまっていた箇所にもできるだけ合理的な説明を与えようとしている点で、いわゆるゆとり教育に象徴されるような、ここから先は難しいだろうからと勝手に決めつけ、そのレベルを超える説明は一切排除してしまうお節介な態度こそが、せっかくの知的好奇心を刺激しうる題材を説明不足のためにかえって茫洋としたよく分からない代物にしてしまい、拒絶反応を惹起し食わず嫌いを増やす元凶だったのだと実感させられましたね。
英語は得意だけど古文はつかみどころがなくてどうも苦手だという方はぜひ手に取ってみてほしいと思います。きっと腑に落ちるところがあるはずです。
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