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国家神道と日本人 (岩波新書)
 
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国家神道と日本人 (岩波新書) [単行本(ソフトカバー)]

島薗 進
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

内容紹介

戦前、国家主義と結びつき日本人の精神的支柱として機能した「国家神道」。敗戦でそれは解体・消滅したのか。神道を神社とのかかわりのみで見るのは狭い捉え方。宮中祭祀や天皇崇敬の装置を視野に入れ、明治維新期の国家構想、民間宗教との位相、国民の関与などを丹念に追う。日本の宗教・精神史理解のベースを提示する意欲作。

内容(「BOOK」データベースより)

戦前、日本人の精神的支柱として機能した「国家神道」。それはいつどのように構想され、どのように国民の心身に入り込んでいったのか。また、敗戦でそれは解体・消滅したのか。本書では、神社だけではなく、皇室祭祀や天皇崇敬の装置を視野に入れ、国体思想や民間宗教との関わりを丹念に追う。日本の精神史理解のベースを提示する意欲作。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 256ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/7/22)
  • ISBN-10: 4004312590
  • ISBN-13: 978-4004312598
  • 発売日: 2010/7/22
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kh生
形式:単行本(ソフトカバー)
小学校(敗戦前、国民学校と呼ばれた)の奉安殿で天皇皇后のご真影(写真)を拝まされ、宮城遙拝させられ、紀元節・天長節に登校し君が代を歌わされた最後の世代として、この本を読んで、天皇崇拝こそ国家神道の根幹と理解できた。
今まで幕末水戸藩の内紛を語るときに登場した歴史上の人物、会沢正志斎の思想が明治政府の皇室祭祀重視の源泉と知り得たことも収穫だ。
また天皇の行う皇室祭祀全てが古くからの伝統であるかのような議論があるが、祭祀13のうち11は明治に新たに定めたと知ることが出来た。
敗戦とその後の連合軍占領により大打撃を受けた神道勢力の復活が第五章に記述されている。すなわち、紀元節復活としての「建国記念の日」法案成立、元号法案成立(これにより政府はじめ都道府県庁の文書は世界とのつながり不明の「平成」表記に決められ国民に強要している)などを勝取り、天皇のために戦死した兵士を祀る靖国神社(因みに鳥羽伏見の戦いの官軍の戦死者は祀るが幕府軍の戦死者は祀らない)への国家関与を主張している。現在、八幡様でも天神様でも、祝天皇皇后ご成婚何年とか、伊勢神宮へお参りしようなどのスローガンが見られるのは神社本庁の天皇崇敬思想の普及と理解出来る。その底力は恐るべきものだ。
明治以降の別格官幣社設立、南朝方に与した「忠臣」の選別などにも触れて貰いたかった。
今後「雄国問題」「国旗国歌問題」「天皇制」などを論じるときに欠かせない参考書となる。
一つの読み方として、まず第五章「国家神道は解体したのか?−戦後−」に目を通して現状認識を行い、冒頭に戻ってそのよって来る所を読む、を薦めたい。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 青ち
形式:単行本(ソフトカバー)
2000年頃から本格化した著者の「国家神道」研究の成果として、久しく待望されていた一冊である。著者は、皇室祭祀や教育勅語を含め、また「地域からの運動」をも広く視野に入れて、「国家神道とは何か」という考察を進めていく。その記述は、この10年ほどの間に、多くの先行研究や立場の異なる研究者(その代表が、しばしば言及される阪本是丸・國學院大学教授である)との議論を経て鍛えられたものであるだけに、粘り強く、また説得力をもって、展開している。

むろん、「国家神道」研究はこれでピリオドが打たれたわけではなく、課題として残されていることはなお多い。そのような状況の中で、今なお参照される村上重良の「国家神道」三部作や、安丸良夫の『神々の明治維新』のように、岩波新書において長く読み継がれる著作の一つとなるのではないか。

「国家神道」研究が今後、本書を一つの出発点として生産的に進展することを、評者としては望みたい。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 八雲立つ VINE™ メンバー
形式:単行本(ソフトカバー)|Amazonが確認した購入
政治的立場に極力とらわれずに(ここが難しいところだが)、明治から戦後に至るまでの国家神道のありようを現実に即して論じた本。この点、同じ岩波新書からでている村上重良「国家神道」と読み比べると、確かに本書は柔軟でダイナミックに事象の把握に取り組んでいる。

国家神道なるものは戦後、解体されたことになっている。しかし著者は、本質的に解体されていないとみている。

多くの国民にとっては、すでに国家神道は死語に近い、というのが実際に近いといえるだろう。だから、他のレビューにもあるように、国家神道が今も生きているなんて考えすぎだという反応がすぐ出てきてしまうのだ。
しかし宮中では、明治時代に決められた、古代においてもなかったような祭祀が、今も変わることなく続けられていることを指摘し、国家神道は死んではいないと著者は警鐘を鳴らしているのである。復活のためのマグマは沸々と途絶えることなく継続しているといえるわけだ。それに期待をかける熱心な人々も一部に確かにいる。

ところが残念なことに、国家神道の復活の危険性をいうにしては著者の論はやや不十分であり、説得力に欠けるように思った。それをいうのであれば、論壇で論争にもなっている、原武史氏などが提起した「過剰」な宮中祭祀のありようの問題にも踏み込むべきだったろう。
また、定番の靖国神社だけでなく、伊勢神宮への関心の高まりにも。
なぜなら、伊勢神宮という存在あってこその靖国であるからだ。

いま、無邪気にも、伊勢神宮が“パワースポット”として若い女性を中心に賑わいを見せている。あたかも天皇とまるで関係がないかの如くに…。
伊勢神宮で現在おこなわれている祭祀は、本書でも記述のある通り、国家神道時代そのままの宮中祭祀にしっかりと連動している。しかしこのことはあまり知られていない。
伊勢神宮が天皇の権威を裏付ける究極の聖地であり、その下に靖国があることなども言及するなどすれば、著者の危機感を読者が共有するよすがになったのではないか。
(もちろん、それがどうした、という向きもあるでしょうが)

最大の“パワースポット”伊勢神宮が政治色を帯びた時、どうなるのか…という展開を仮定するだけでも、国家神道論議は身近になったはずだと思うのだが、どうだろうか。
【追記2011.04.04】最近ちくま新書から出色の伊勢神宮論が出た。武澤秀一著『伊勢神宮の謎を解く―アマテラスと天皇の「発明」』だが、天皇制の根幹に伊勢神宮があることをあらためて思うことだった。
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