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国家神道とは何だったのか
 
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国家神道とは何だったのか [単行本]

葦津 珍彦
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 単行本: 271ページ
  • 出版社: 神社新報社; 新版 (2006/11)
  • ISBN-10: 4915265102
  • ISBN-13: 978-4915265105
  • 発売日: 2006/11
  • 商品の寸法: 18.2 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By 青ち
形式:単行本
現代における「神道人サイドからの『国家神道』研究」の原点とも目されるべき重要な著作の改訂新版である。

古書の復刻かと見紛うばかりであった1987年刊行の旧版と比べれば、装丁・組版が一新されており、とりわけ本文を歴史的仮名遣いから現代仮名遣いに改めたことによって、とっつきやすさが飛躍的に向上している。巻末の解題2本と参考文献目録もたいへん有益である(解題では言及されてる高橋哲哉の名前が目録ではすっぽり抜け落ちているのはご愛嬌、ということにしておこう)。

今回、改めて通読してみて、阪本是丸や新田均らを筆頭とする、神道人サイドからの近代神道研究の隆盛に多大な影響を与えている「葦津珍彦の存在感」というのを再認識した。「国家神道」に対して島地黙雷など浄土真宗人脈の関与を見出し、内務省神社局が象徴する「無精神で世俗合理主義的な官僚神道」と定義づける。このような、近代神道研究における一方のトレンドの諸要素は、この中にほぼすべて盛り込まれている。

これを逆から言い直せば、現在の「神道人による近代神道研究」の問題点も、この本の中に見ることができるとも言えよう。具体的には、

・国民国家論の不在

(無前提な「日本国民の神国意識」なる文言や、冗官扱いの「三等局」に過ぎない神祗官・内務省神社局の動向から、「国民」や「国家」が果たしてどこまで、どれほど見通せるのか?)

・近代国家-神道関係に対する全体的イメージへの無関心

(他人事のように「官僚神道」を指摘するだけで、国民国家たる近代日本と、そこである位置づけを与えられた神道とのダイナミズムを論じたと言えるのか?)

…といった文言がすぐに思いつく。こうした問題点について、近代神道研究(宗教研究・ナショナリズム研究)は今なお答えを出しているとは言い難いし、評者としてもいずれきちんと引き受けて考えねばならないことだと思っている。
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By san-GI7 VINE™ メンバー
形式:単行本
昭和62年に発行された旧版を改めて、装丁・組版を一新して平成18年に神社新報創刊60周年記念出版として刊行したものである。本書成立の事情は阪本是丸氏が冒頭で述べておられる。表記は、現代仮名遣いに改められ、阪本是丸氏による詳細な註は各章末に配置され読みやすくなっている。巻末には、齊藤智朗氏、藤田大誠氏による解題2篇と、藤本頼生氏らによる「国家神道関係主要参考文献目録」が収められている。ソフトカバー。

多くの人は今でもそう思っているのだろうが、大日本帝国政府が天皇のもとに狂信的な宗教として国家神道をでっち上げ、惑わされた臣民を戦争に駆り立てた、というような通俗的な国家神道観はそもそも虚像である。本書では、明治以降の神道運動の流れを概観し、国家神道とはどんな宗教だったのか、実証的に述べられている。
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