古建築や仏像など日本の古いものに興味がある方の探訪の一基準として国の重要文化財指定があるだろう。が、その指定は膨大、とてもまわりきれないとなると、せめて重文のなかでも優秀なもの(国宝)は全部みたいということになろう。そういう方に本書は有用です。巻末に県別、所在地別に絵画、彫刻、書籍・典籍、工芸、考古資料、建造物の印つきで全国宝のリストがついています。建造物はまずおおかたは見れるでしょう。その他は個人蔵だの秘仏だので、展覧会やご開帳でもない限り見れないものも多く、本書がいろいろな観点からスポットをあてて掲載している写真のなかにはありがたいものもあります。播州、別所温泉、湖東、瀬戸内と国宝探訪の紀行文もモデルコースとして参考になります。