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国境事変 (中公文庫)
 
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国境事変 (中公文庫) [文庫]

誉田 哲也
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

新宿で在日朝鮮人が殺害された。“G4”の存在を隠匿しようとする公安は独自捜査を開始するが、捜査一課の東警部補は不審な人脈を探り始める。刑事と公安、決して交わるはずのない男達は激しくぶつかりながらも、国家と人命の危機を察し、銃声轟く国境の島・対馬へと向かう―警察官の矜持と信念を描く、渾身の長篇小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

誉田 哲也
1969年東京生まれ。2003年「アクセス」で、第四回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 421ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/06)
  • ISBN-10: 4122053269
  • ISBN-13: 978-4122053267
  • 発売日: 2010/06
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
誉田哲也さんの描く警察小説と言えば、ジウ、姫川玲子シリーズ
から連想するのは、「格好いい女性が派手な事件を解決する」
というものですが、本作は重厚な男たちの物語となっています。
 
日本人は普段、国境というものを意識せずに暮らしていますが、
物語は国境の島・対馬から始まります。
 
プロローグが終わると、北新宿で起こった会社役員殺人事件の
話に変わりますが、ここでの主人公は、あの東警部補です。
ジウを読んだ方であればお分かりだと思いますが、
歌舞伎町封鎖事件を解決に導いた刑事です。
門倉美咲とのその後や、伊崎基子の現況が出てくるのかな? と
思いましたが、そういった描写はありませんでした。
(美咲については、1行だけ記述があります。)
 
殺害された会社役員は在日三世であり、東は被害者の弟・英男の
事情聴取を行いますが、英男は公安が育てたスパイであり・・・
 
ジウでも公安嫌いを公言していた東と、公安のやり方に疑問を
感じながらも組織人として働く川尻を軸に、複数人の視点、
複数の場所でストーリーが進行し、最後の舞台・対馬へと
繋がっていきます。
 
警察小説の中で”公安もの”を読んだことはありませんでしたが、
公安、北朝鮮、在日といった、どうしても難解になってしまう
テーマでありながら、エンターテインメントとして読者を
十分に楽しませてくれます。お勧めです!
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By telook
形式:単行本
まず、誉田さんの書く小説で特筆すべきは警察組織のリアリティ。
今回は、刑事部と公安部の対立、駆け引きが描かれています。

昨今話題の対馬が一つの舞台だったり、北朝鮮や在日朝鮮人が絡むあたり
デリケートな題材でありながら、それらの描写はうまくまとまっています。
それと、「ジウ」シリーズでお馴染みの東刑事が出てるのもファンとしては
嬉しい限りです(今作ではちょっとかわいげはありませんが 笑)。

全くありえない話でもなさそうな内容で、先が気になってどんどん読み進められます。

しいてあげるなら、もっと日本自体が脅かされるような事変であったなら
より臨場感やハラハラドキドキがあったかもしれません。
でもとても面白かったです。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
本書はいい意味で誉田哲也らしくない。
誉田哲也の警察小説といえば、
グロテスクあるいはエロティックな要素がふんだんにもりこまれた
どちらかというとエンターテイメント性に重きが置かれていたものだったが、
本書はちがう。
警察という組織、在日韓国朝鮮人問題に真摯に取り組んだ作品である。
終盤こそアクション性が高くなり、安っぽく(2時間ドラマの終盤的に)なってしまうが、
それまでは、誉田作品とは思えない。
何度、表紙を見て、作者名を確認したことか。

私は誉田哲也をキワモノ作家と位置づけてきたが、
この作品で、
「好きな作家は、誉田哲也だ」とやっと公言できる。

NHKの外事警察が好きだという方、
公安モノが好きだという方にお勧めする。
組織の中の俺とはとお悩みのかたにもおすすめである。
公安の悲哀を汲み取ったすばらしい作品である。
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