この作品は、紛争地域乗るルポタージュと国境を越えて活動する医師団のNGOの活動を紹介している意図で連載されているのだが・・・その核である、医師というものの動機・・・・人を助けたい・・・あらゆる抵抗に逆らって、時には人類の本能や神の意思にも逆らって、人をただ助けたいという純粋な医師の本能の部分がちゃんとイコマに体現されているからこそ、そういった不愉快な印象を得ないのだろう。それはとてもいい作品だということだ。ただ・・・・理想論を語り本音を体でぶつかることでしか、対話は始まらないのだろう。けど、そんな勇気を持つことが果たして人間にできるだろうか?、そしてそんな告発をする権利がたかが一人の個人にあるものだろうか?。世界の縮図を見た気がした。ちなみに、物語のドラマツゥルギーとしては、このイコマの純粋な医師としての情熱は、より深い闇を告発し、「しかたがない」と苦しんでいる人々の傷を押し広げよりえぐる効果を持っています。けど、、、、それが生み出す瘴気と闇をイコマが見据え続ける限り、その問いは輝きを帯びるんです。「目の前の命を助けることがそんなに悪いことなのか?」そう、、、不可能な二元論的行き詰まりに、因果の逆転を超えて、それでもと主張するのは少年漫画の王道とも言えるべき所作。いい作品です。