非常に、重いです。
頭を殴られたような衝撃を受ける部分が多々あります。
まず、漫画にありがちな「ハッピーエンド」に堕してない部分。
かといって、故意にドロドロさせてるわけでもない。
「これが現実なんだ」という感じをつきつけられます。
医者マンガというと故・手塚治虫氏の「ブラックジャック」が思い浮かびますが、それとは全く異質です。
ブラックジャックが「生命の尊厳」を描いたマンガであったのに対し、これは「人が戦争をすることの悲劇」を描いている、とでもいいましょうか。
唯一救いなのは、苦悩しながらもまっすぐに進む「生駒勇作」こそが清涼剤になっていることです。
強いてこの本の欠点を挙げるとすれば。
この本を読んで、世界の現実を知った人が、どうすれば手助けできるか。世界をどうすれば良くしていけるのか。
誰もが「生駒勇作」になれるわけではない以上、その方法を描いてくれれば「完璧」だったと思います。
とはいえ、少なくともそこら辺の本より重く、有意義な内容であることは間違いありません。けっして「愉快」ではありませんが‥‥。