経済はナショナリズムで動くの単なる改題かと思ったが、大幅に加筆訂正してある。
新書サイズで読みやすい。
東日本大震災、TPP、アメリカやEUの苦境等の最新事情を取り入れてある。
読んで新たな発見もあった。
ということで、お勧めです。
ナショナリズムという言葉だけで引いてしまうことや、グローバリズムが世の流れだとか、小さい政府を目指すべきだとか、それらは特定のイデオロギーなんだから盲信してはいけないと。
経済ナショナリズムなくして、民主国家も無いし、国力の充実も無いよと。
グローバリズムだって、元々はアメリカの経済ナショナリズムの産物ですよと。
ちなみに、ナショナリズムはネイション(ほぼ国民の意味)に忠誠を誓うものであり、国家に忠誠を誓う(ステイティズム)のとは違いますと。
東日本大震災で全国から寄せられた同情や支援、苦難を分かちあう気持ちがナショナリズムであり、何ら悪いことじゃない。
そういうことを理論付けしつつ、国民の能力に重きを置く「国力」の概念を一般に知らしめたいとの思いが溢れる一冊。
グローバリズムで疲弊したナショナルを救うのは経済ナショナリズムだ。
経済ナショナリズムが無いことが全体主義の萌芽とする見解が是非とも広がって欲しい。
それにしても、写真は若すぎじゃないかと?