一通り読んでみたのですが、
筆者が、かなり役所に対して敵意むき出しで、困りました^^;
まあ、固定資産税がいかに理不尽な税金か、
ということをおっしゃりたいんだと思いますが・・・。
確かに、筆者が指摘するように、
固定資産税の土地評価については、
一般の方にはわかりにくい方法を使っているので、
結果的に、詐欺的に徴税していると受け取られても
仕方がないようには思います。
もちろん、どうしてこういった評価額になったのか、
いつでも、説明できるようにしています。
市街地の場合だと、
市街地宅地評価法に基づいて、
用途地区、状況類似地区の区分け、
標準宅地の選定と鑑定、
そして、路線価の付設と進み、
最後に、画地計算法上の個別補正の話をさせていただくことになります。
言い訳にはなってしまいますが、
大量の筆を短時間で評価するとなると、
どうしてもこういう方法を採らざるをえないのです。
一方で、固定資産税は賦課課税ですが、
課税客体を精確に捕捉できていないことも事実です。
最後は、やはり納税者の方が勉強して、
正しい評価が入っているかチェックするのが一番です。
さて、本の中身ですが、
読んでいて、興味深かったのが、
平成6年評価替えで、地価公示の7割評価になりましたが、
その際、筆者は東京都を相手に不服申立の運動をされ、
それが全国に広がり、
次の平成9年評価替え以後に、負担調整措置と下落修正措置が
講じられたということです。
制度面の変遷については、
僕も心得てはいましたが、
こういった納税者側の運動が背景にあったということと、
それが、国を動かしたことは画期的なことだと思いました。
かつて、明治時代においても、
地租改正反対一揆が起こって、
当初3%が2.5%になったことが思い出されます。
公平な税制を目指していくには、
納税者の方が知識を得て、
それを声に出して、訴えていくことが大切なんだなと、
役所側の人間として、恥ずかしながら感じてしまいました。
(もちろん、僕も現場の人間として、公平な課税を目指して
日々業務に携わっていますが・・・)