化学系と物理系では修める課程が驚くほどに異なり、そこで養われる素養にも大きな違いが現れます。
世の中に、物理系の学生向けに書かれた固体物理の本は数あれど、化学系の学生に向けた、固体の電子構造に関する書物はほとんどありません。
その結果として、化学系の学生は、必死に物理系の知識と考え方を吸収して固体物理に取り組むか、量子化学の理解を拡張して固体物理屋との擦り合せをしていくしかなくなってしまいます。
そんなウンザリする状況を打開するべく書かれたこの本は、固体の電子状態に興味を持つ多くの学生の光明となりえるでしょう。