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本書は強烈な文明批判の一書である。
我々は今のまま牛肉を食べ続けることはできない。今の三分の一の量の牛肉(週2回150gずつを100億の人が摂取する場合)の生産には10億頭の牛と10億ヘクタールの土地がいる。そんな土地は地球上には無い。
著者は言う。
「来るべき食糧恐慌を克服するには”産業化され規制された罪悪感のない食人”が不可欠。そのためには1人体の非神聖化2人体の商品化3社会的指示と中立性4嫌悪感の一掃が不可欠。そしてそれらの条件はすでに整っている」
胎盤ビジネス、移植医療というビジネス、胎児や精子・卵子を取り扱うビジネス、そしてますます盛んになるDNAビジネス。そんなものにあまり嫌悪感を抱かなくなった我々はすでに”食人世界”の入口に立っていると。
脳死法案が何となく”ヌルリ”と通ってしまったような国では、いつか人肉食が法的に認められるのかも知れない。本書の本当の価値が明らかになるのはそんな近未来のことかも知れない。
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