ビジュアルに「図説」で沖縄戦の真実を伝えようとする一書である。百数十枚の掲載写真は大部分が米軍が撮影したもので、より真実に肉薄しているとも言えるし、戦勝側の一面的アングルとも言える。例えば「集団自決」の真相ここで伝えようとするものでもない。沖縄住民を蹂躙するものではない、助けてやっているという写真が多い。それは不快を覚えさせるものではない、むしろ民主主義、人間愛に満ちたものとして受け取れるような編集になっている。かつて日清・日露戦争では従軍カメラマンがその戦勝を都合のいいように記録保存している。太平洋戦争、特に沖縄戦の日本側での写真報道は見られない。ない物ねだりするわけではないが、もしそのようなものがあれば、戦場の真相が、より広く、より重くずしんと脳天に響くように伝えられたかもしれないが‥